遮光スクリーン規制
タイ警察、取り締まり実施へ
今月1日より警告、罰金徴収は1年後から
警察では今月一日より、車両の窓ガラスに貼られたスクリーンの遮光度について取り締まりを開始した。今後一年間は基準に違反しても警告が与えられるのみで罰則はないが、それ以降は千バーツの罰金が予定されている。
この取り締まりは五年前に計画されて以来たびたび見送られており、今回の実施も先月三十日の閣議で決定したばかり。直前に首都圏警察の交通担当者が強く反対したため、一時は政府内で延期も検討されていた。
スクリーン遮光度に関する規則は、今月一日から施行される運輸通信省令に盛り込まれているもので、「車両の窓ガラスに貼るスクリーンの遮光度は四〇%以下」、「フロントガラスのスクリーンは上部五分の一まで」、「乗合バスやバンはリアウインドにカーテンを取り付けてはならない」と定めている。取り締まり対象は、九八年六月以前に登録された車両とされている。
この規則は本来、九五年三月から施行される予定が、ドライバーの強い反発により棚上げになっていた。当時は、九五年三月以前に登録された車両は九八年六月までに規則に従えばよく、九五年三月以降に登録された車両のみ、規則違反に千バーツの罰金が課せられることになっていた。
警察では車両を用いた犯罪を防止するため、スクリーン遮光度の規制を必要としているが、反対意見は以前から少なくなかった。スクリーンを貼る費用はサイズや品質によるが、一台に付き千バーツから一万バーツ。「経済がまだ十分に回復していない現在、スクリーンの貼り替えは金銭的に大きな負担となる」、「暑い国では濃い色のスクリーンは欠かせない」などの声が上がっていた。
運輸通信省陸運局では先月中旬より、全国各県の同局事務所や区役所でスクリーンを貼った車両の無料点検を行ってきた。都内でも警察が八カ所で実施したが、利用者は一日当たり計百人にも満たなかった。
今回の施行については先月二十八日、取り締まりを担当する首都圏警察のボリブン・ウティパクディ長官が「スクリーン遮光度の検査器が十分にない上、九八年六月以降に登録された車両について何も言及していない」と不備を指摘。翌日には警察庁のプラチャ・プロムノック本部長が「運輸通信省が規則を是正することが先決」として、バンヤット・バンタタン副首相兼内相に一年の施行延期を申し入れた。
ボリブン長官によれば、全国的な取り締まりにはスクリーン遮光度の検査器が二千個以上必要であるにもかかわらず、三年前に購入予算の申請が却下されたため、現在のところ二十三個しかないという。ジョンチャイ・ティアンタム副運輸通信相も「施行するなら、気候に合わせて遮光度を六〇%に引き上げるべき。個人的には延期や廃止に賛成する」と述べていた。
しかしバンヤット副首相兼内相は「再び延期すれば、この問題に対する政府の姿勢が疑われる」と表明。三十日の閣議では今月一日からの施行が再確認された。
運輸通信省陸運局では昨年末までに、バンコクで二百十四万台、それ以外の地方で三百十五万台の車両を登録している。同局では今後、スクリーン遮光度が基準に合わない車両の登録更新は受け付けない。またスクリーンの販売業者は、基準に合わない商品を販売しないよう通達されている。
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