経 済

ネット通販向けの新カード

EC拡大の切り札となるか


 タイ農民銀行(TFB)は国内ネット通販の普及拡大を狙い「TFB e―web shopping card」を導入する意向を発表した。このカードはデビットカードと同様、買い物時に利用者の預金口座から代金が引き落とされ、指定された口座に自動入金されるというもので、クレジットカード普及率の低いタイで電子商取引(EC)を展開していくうえでの起爆剤として大きな期待がかかる。

 タイのインターネット普及率は現在、わずか一・三〜一・五%程度(総人口六二四一万人)。国内インターネット事業の規制緩和の遅れから、接続料金が割高となっているため、普及率は隣国マレーシアの半分以下と大きく後れている。さらにインターネット利用者の半分以上がクレジットカードを所有していないため、ネット通販をする際の決済方法のないことが、タイのネット通販事業拡大を決定的に阻んできた。

 しかし、TBFのE・カードの登場により、ネット上で商品を購入する際の決済方法の問題も、同銀行に預金口座を開設するだけで容易に解消され、クレジットカードを持たないインターネット利用者でも預金残高内での買い物が可能となる。また、ビザカードやマスターカードとの業務提携も予定されているため、世界中の通販サイト上で買い物にも対応できる。

 その他にもクレジットカード利用の決済でしばしば問題となる、カード番号の悪用といったことも、E・カードの場合は購入契約直後に銀行から口座引き落としの通知がEメールで送信され、残高を常時確認でき、万一カード番号を悪用され身に覚えのない料金が要求された場合でも三日以内に銀行に通知すれば売買契約を解消できるなど、リスクを最小限に抑えられというメリットもある。



[BANGKOK SHUHO]