立体交差橋火災 都知事、放火の可能性指摘
下水局の汚職疑惑が浮上
今月十三日、バンコク都内のラチャウィパー立体交差橋付近で火災が発生、交差橋の構造が損傷した。この火災については、火元が都庁下水局が交差橋の下に保管していたゴム製排水管だっため、バンコク都庁のピチット・ラタクン知事が「汚職を隠すため、何者かが排水管に放火した疑いがある」と指摘している。
警察は、現場で放火に使われたと思われる木切れと布切れを見つけている。また被害を受けたはずの下水局が、捜査に非協力的だったことも疑問としている。火災発生時に近くの下水局事務所にいた職員は、警察の事情聴取に応じようとせず、再三要請された後、二十二日になってようやく出頭している。
十二日深夜、排水管置き場の警備に当たっていたという下水局職員は「一人の男性が排水管置き場に入ってきたため、一旦は追い返したが、その後再び戻ってきて排水管に火を付けたようだ。燃えている排水管を発見し、一人で火を消し止めようとした」と述べている。しかし、火災をすぐに知らせなかった理由を問われると「上司に訊いてほしい」と述べ、詳細を明らかにしなかった。事情聴取を受けた複数の職員のうち一人は、上司から警察に事情を話さないよう脅されたとも述べている。この職員は電話で、上司から「真実をばらしたら、命はない」とまで言われたという。
放火の理由については、新しい排水管を購入するため在庫の排水管を意図的に燃やしたものと推測されているが、下水局は「燃えたゴム製排水管は、全部で三十万バーツ程度のもので、燃やしたとしてもあまり意味がない」としている。
都庁は火災直後、修繕のためラチャウィパー立体交差橋を六ヶ月にわたり閉鎖することを決定した。タイ・エンジニアリング研究所のエカシット・リムスワン準教授は「火災による損傷を十分検証しないで、長期間の閉鎖を決めるとは理解に苦しむ」と都庁の対応を批判している。
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