総 合

タリン蔵相 口座統合問題で中銀非難

当事者からは罷免要求も


 経済危機に陥ったタイ国を救済する目的で僧侶が集め、政府に納められた寄付金「タイ・チュアイ・タイ」基金の用途が依然として決まっていない。

 大勢の信者を持つルアンタ・マハ・ブア僧の呼びかけで同基金に集まった寄付は数十億バーツ。その口座が設けられている中央銀行では、複数の口座を統合する計画が進行しているが、これが「好景気の際に杜撰な経営を続けた金融機関の救済を目的としたもの」と一部で報道された。

 このためルアンタ・マハ・ブア僧は、基金をそのような目的に使わないよう大蔵省及び中央銀行に繰り返し訴えている。僧侶を支持する人々も、口座が統合されてしまうと、寄付した現金や金塊がどのように使われたのか、後でチェックすることが不可能になると懸念している。

 この問題についてタリン・ニムマンヘーミン蔵相は、今月二十二日の経済閣僚会議で「私は僧侶に何度も説明しているが、これは本来、口座のある中央銀行の仕事」と不満を表明した。この口座の統合計画では、中央銀行と大蔵省が鋭く対立したという経緯もある。僧侶の関係者によれば、中央銀行は寄付金の使い道についてほとんど説明していないという。タリン蔵相は説明を怠った中央銀行の姿勢も非難している。

 中央銀行の口座統合計画は、金融機関開発ファンドの増額による金融機関救済を目的としている。僧侶の信者らは、計画は大蔵省が発案したものとして、タリン蔵相の罷免を求める方針だ。現行憲法では五万人の署名を集めれば、閣僚の解任動議を上院に提出することが可能とされている。信者らは今月末の五万人達成を目標に、すでに三万人の署名を集めているという。


[BANGKOK SHUHO]