総 合

ナナプラザのゴーゴーバー
外国人男性、暴行される 

仕返し恐れ国外脱出も検討


 今月初旬、バンコク都心の歓楽街ナナ・プラザのゴーゴーバーで、外国人男性が暴行を受ける事件が起きた。被害者は都内の大学で教員を務めながら、モデルとしても活動していた男性。重傷を負い、現在も視覚障害、慢性的な頭痛に悩まされているため仕事ができない状態だという。

 被害者は事件直後、「ゴーゴーバーを出た後、待ち伏せしていた三人の男性に殴るなどの暴行を受けた」と警察に訴えた。しかし管轄のルンピニ警察署が調査を進めようとしたところ「仕返しが怖い」、「警察は信用できない」として証言を拒否。一方で今月二十日、パウィナ・ホンサクン国務相に直接苦情を訴えた。

 ゴーゴーバーの所有者は従業員による暴行があったことを認め、被害者が求めた百五十万バーツに上る賠償金の支払いを承諾している。しかしこの所有者が現在、新たなパブの開店準備を進めている最中で、賠償金の支払いにはその資金が当てられることを知った被害者は、受け取りを躊躇、「賠償金を受け取れば、開店が中止になったパブの従業員が仕返しに来る」と脅えている。

 また被害者は、ナナプラザのゴーゴーバーやパブで非番の警察官が警備のアルバイトして雇用されていることを指摘し「警察が味方とは思えない」と述べている。ルンピニ警察署では警察官がナナプラザで雇われている事実を認めているが、事件が起きたゴーゴーバーで雇用されていたかどうかについては言明していない。ルンピニ警察署所属の警察官三百人中、二百五十人は月収が五千バーツ前後と十分ではない。このため同署ではアルバイトを奨励しているという。

 被害者の訴えを受けたパウィナ国務相は、ゴーゴーバーの所有者とルンピニ警察署の代表を呼んで事情を聴取した。双方が「被害者が証言を拒否しているため、事件が立証できない」とする一方、被害者は「暴行事件から二週間経過しても、警察は何の措置も取らなかった。国務相に訴えてようやく動き出すようでは信用できない」と述べている。被害者は自宅にも安心しておられず、国外脱出も検討しているという。




[BANGKOK SHUHO]