タイ航空、スターアライアンス離脱か
エールフランスとの提携が最有力
二〇〇五年をめどにバンコク第二国際空港が開港する。都心より東に約三十キロのサムットプラガーン県内に位置する同空港は旅客収容能力三千万人。将来的には七千人まで拡張する計画で、タイ政府は同空港をシンガポールやマレーシアの新空港を凌ぐ東南アジアのハブ空港として機能させる方針だが、国内ナンバーワンキャリアのタイ国際航空に国際航空同盟移籍問題が浮上し、今後の航空業界再編の動きに注目が集まっている。
タイ航空が現在所属している航空同盟「スター・アライアンス」には全日空、米ユナイテッドや独ルフトハンザなど十二の国際キャリアが加盟している。タイ航空は4年前の同盟結成当時より加盟、同盟内唯一のアジアキャリアとしてアジアのハブ空港の座をほしいままにしていたが、先月のシンガポール航空加盟により状況が一変した。
シンガポールはバンコクの空港と競合するため、ほとんどの都市への運行路が重複すること。また、同盟キャリアのルフトハンザがシンガポール航空との関係を強化し、アジア拠点をバンコクからシンガポールに移したことでタイ航空は大幅な減収減益を強いられたことで同盟離脱を検討。タイ政府が保有するタイ航空の株式の一部を戦略的提携先に売却すると発表したことも同盟離脱の方向に拍車を駆けることになった。
現在タイ航空に移籍を呼びかけている航空同盟は「ワンワールド」や「ウイングズ」をはじめ多数。その中でも米デルタ航空との航空連合結束を来月に控える仏エールフランスは、メコン流域市場の戦略拠点としてバンコクに着眼、タイ航空に東南アジアのハブ空港の地位を保証するなど最高の条件を提示していることから、提携先として最有力視されている。
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