総 合

インターネットで犯行報告
タイ警察、発信者を逮捕

「冗談のつもりだった」と自供


 ウエブサイトにまつわるトラブルが最近頻繁にタイのマスコミをにぎわせている。話題の中心は女性歌手や俳優・モデルのアイコラであるが、先頃、ウエブサイト内の掲示板に少女レイプの報告が投稿されたことが、大きな話題となった。

 この掲示板は「www.thaimental.com」、及び「www.pantip.com」内に設置されているもの。スチャートという男性名で「午後九時ごろ、使用人である十四才の少女と無理やり性的関係も持ちましたが、今も彼女の性器から出血が止まりません。危険でしょうか。誰か止血の方法を教えてください。病院には行きたくありません。性交時、相手が協力的ではなく、そのため、非常に痛がっていました。あと、避妊はどうすればいいのでしょう、妊娠させたくないのです」と、少女をレイプしたことを報告する投稿が掲示された。

 このウエブサイトはタイ人の間で非常に人気が高く、このため反応は大きく、同掲示板には、スチャートに対する返事が殺到したという。

 少女売春撲滅に力を入れるタイでは、十五才以下の少女との性交は合意のあるなしにかかわらず厳罰となる。一九九六年に改正された売買春禁止法では、十五才未満の少女と買春した者には、二―六年の禁固刑、及び四万―十二万バーツの罰金が科せられることが明記されている。このため、事態を重くみた警察庁特捜部が捜査に乗り出すことになった。

 警察では、わいせつ色の強い掲示板でスチャートという名前の投稿がないかどうかをチェックする一方で、複数のウエブマスターやプロバイダーにも協力を要請。このため捜査開始から数日で都内ヤワラー地区に住む三十三才の男性が投稿したことを突き止めるに至った。

 警察に踏み込まれた時、この男性は容疑を否定したが、その後、証拠書類を提示されると観念し、投稿の事実を認めた。しかし、少女レイプ容疑に関しては、「投稿は冗談。レイプは架空の話」と供述した。

「掲示板にはシリアスな内容が多かったので、ちょっとふざけただけ」と、思いがけない逮捕に涙を流しながら話したという。

 タイの刑法では公共の媒体に虚偽の話を流し、それが民衆に大きな驚きを与えた場合には、一ケ月以下の懲役、または千バーツ以下の罰金、もしくはその両方となる。今回の場合には、レイプは狂言ということが確認されたため、千バーツの罰金のみが科せられることになったが、本人は指紋をとられ、「前科者」となるなど、ずいぶんと高い授業料を払うこととなってしまった。

 日本でも、自分の子供の虐待日記を公開したホームページが話題になるなど、真偽のほどが疑われるサイトが多数、出回っている。タイではまだインターネットを利用しての情報発信者は多くないが、増加傾向にあることは確かであり、今後は相当数の「ガセネタ」が出回ることになりそうだ。



[BANGKOK SHUHO]