副首相の人選で市民団体が非難
内閣改造人事
民主化促進を求める市民グループは、先の小規模な内閣改造で、チャートタイ党枠の副首相にウィロート・パオイン氏が抜擢されたことに対して、「九二年の五月流血事件の犯罪者を閣僚に選んだ」として、同党のバンハーン党首、チュアン・リークパイ首相、首相が党首を務める与党第一党・民主党を厳しく非難した。
五月流血事件は、九一年二月にクーデターで軍部が全権を掌握した後、スチンダ・クラパユン陸軍司令官(当時)が「政治には直接タッチしない」との公約を破って、首相に就任したことで、学生や市民が大規模な抗議行動を展開、これに軍、警察が無差別発砲し、多数の死傷者を出したという惨事。
この事件で肉親を失った人々はバンコクで、内閣改造に関するセミナーを開催、「警察局(当時)中央捜査課の責任者だったウィロート氏を副首相に選んだのは政治意識に問題があるためだ」と政府首脳を批判した。
ここでは、「ウィロート副首相の手は血にまみれている」「チュアン内閣は延命だけに関心があり、なにが政治的に正しいかは二の次だ」「首相は責任をとって下院を解散し、総選挙を行うべきだ」といった、政府批判の発言が相次いだ。
これに関連し、最大野党・新熱望党幹部のアディソン・ピエンケート議員は、「チュアン内閣は来年度予算の議会通過を見届ける必要があると主張しているが、もうその必要はなくなった」と述べている。
なお、現在の下院議員は任期が今年十一月に満了するが、チュアン首相は、下院解散時期に関して、明言を避けている。
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