経 済

メコン川上流域、開放

中国製品の流入が加速


 タイ、ラオス、ミャンマー、中国の四カ国は四月二十日、メコン川上流域での商業用船舶の各国間移動を開放する内容の四カ国協定に調印した。各国間の調整作業は実に七年以上と難産を経ての誕生となる。同協定により、東南アジア市場へのアクセスが容易になる中国から電化製品をはじめとするあらゆるモノが怒涛のように押し寄せることが確実視され、タイの日系メーカーも懸念を表している。

 同協定の締結により、来年四月にもメコン上流域での通行税の徴収廃止、通関手続き簡素化、港湾の整備などが実施され、同流域での貿易、観光、投資、交通の活性化が大きく期待される。中でも価格競争力のある電化製品や農作物の販路となるメコン川下流の大市場を眼下に望む中国にとっては莫大な経済効果が見込める。

 また、タイ、ラオス、中国を結ぶ国際幹線道路の建設が現在急ピッチで進められており、予定される二〇〇四年の完成後はマレーシアとシンガポールが中国と一本の幹線で結ばれることになり、中国製品の流入はますます加速することが予想される。

 これに対し、日系メーカーは知的所有権の侵害をものともせずに最新機能を搭載したエレクトロニクス製品から一般家電まで、幅広い製品を日本製の半額以下で販売する中国製品に、東南アジア市場でのシェアを大きく奪われるのでは、と中国の脅威に対し弱腰になっている。



[BANGKOK SHUHO]