総 合

バンコク都内小学校
冷水機で児童感電死

故障後も電源入れたまま放置


 バンコク都内の小学校で今月七日、冷水機から水を飲もうとした児童が感電死する事故が起きた。死亡したのは、都内クロントイ地区のスーンルアムナムジャイ小学校に通うユラナン君(八歳)。目撃した同級生によれば、ユラナン君は学校備え付けの三台の冷水機のうち、中央の一台で水を飲もうと、手のひらをかざしてボタンを押したところ、けいれんして床に転倒したという。学校職員が冷水機から引き離したが、ユラナン君は病院へ運ばれる途中で死亡した。職員は「冷水機から引き離す際、強い電気を感じた」と語っている。

 この冷水機は同校が九五年、都内の業者から購入したもの。昨年十二月、温度調節機能と出水ボタンが壊れ、業者が部品を取り替えて修理したが、その後にまた故障した。このため使用禁止の張り紙が貼られ、事故当日の朝礼でも教員が「電気がショートしているので使わないように」と注意を呼びかけたところだった。

 しかし事故当時、電源は入ったままになっており、使用禁止の張り紙もいつのまにかはがれていた。警察では冷水機を詳しく調べた上で、業者と学校を起訴するとしている。

 カンチャナ・シラパアチャ副教育相は「教員と職員の怠慢が招いた事故」と学校関係者を非難するとともに、全国の学校に対し設備の安全を再確認するよう通達。ピチット・ラッタクン・バンコク都知事も、四百三十の都立学校の校長に電気器具の管理を徹底するよう命じた。

 ユラナン君は母が三年前に出て行ってから五人の兄弟ともに祖母に養育されていた。学校側は葬儀費用五万バーツと賠償金十五万バーツを祖母に支払ったほか、同校に通うユラナン君の兄の学費を中学卒業まで無料にすることを申し出ている。


[BANGKOK SHUHO]