サナン副首相
資産隠し疑惑で調査が大詰め
「個人的な借金」と釈明
与党第一党・民主党の幹事長を務めるサナン・カチョンプラサート副首相兼内相が資産を隠しているとの疑惑で、同副首相が金を借りたとされるAASオートサービス社首脳は、「帳簿に記録がないのは個人的に貸したからだ」と釈明した。これは昨年十二月の閣僚不信任案審議で野党陣営は、「サナン副首相は四千五百万バーツをAASオートサービス社から借りたように装って、資産が少ないように見せかけた」と指摘していたもの。野党は国会での審議が終了した後も独自で調査を進めており、「AASオートサービス社が商務省に提出した財務報告に、サナン氏への借金が記入されていなかった」ことから、「サナン氏が嘘をついたことは確か」と決めつけていた。
サナン氏はさらに資産隠し疑惑の釈明で「資産が多い理由のひとつは競馬からの収入」だとも説明している。実際に厩舎を所有しており、ここから八六年から九八年にかけ収入があったことも事実であるが、これに関しては「この厩舎は登録しておらず、このため、同氏の資産とはなっていない」との野党側の反論を受けている。
現在、サナン氏の資産隠し疑惑については国会に特別委員会が設置され、詳しい調査が行われているが、同委員会のウィラット・ワタナシリタム議長によれば、「委員会はサナン氏が閣僚就任の際に提出した資産、負債に関する報告が正しかったかどうかだけを調査しており、その結果は今月中に国家汚職制圧委員会に提出する」と述べるなど、いくぶん〃逃げ腰〃だ。
一方、先の上院議員選挙で当選が確定したケオサン・アティポ氏などは、「サナン氏は資産を誤魔化しており、これを国民の前に明らかにする」と息巻く。新憲法下の上院議員には、汚職や職権濫用を犯した閣僚を罷免する権限が与えられている。
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