上院議員選 バンハーン元首相に「工作」疑惑
地元有力者が証言―――スパンブリ県
与党第三党・チャートタイ党党首を務めるバンハーン・シラパアチャ元首相のお膝元であるスパンブリ県で、上院議員選挙で最多票を獲得した当選確実者に対し、県知事や県職員が選挙違反の疑いを指摘、これに対して同当選確実者は「バンハーン氏の差し金だ」と反論している問題で、地元有力者の一人が、「投票前にバンハーン党首による脅しがあった」と証言したことが大きくマスコミに取り上げられている。
同県ムアン郡バンカンラムの有力者であるアヌロン・ケオパン氏によれば、「知る限りでもバンハーン氏は二度にわたり、公共の場で、同党首が推す候補が当選しなかった場合、地域開発のためのファンドをうち切る」と脅したという。
アヌロン氏も、「投票日当日には、バンハーン党首が望む以外の候補が当選した場合、私の村の道路は穴ぼこだらけになるだろう」とバンハーン党首に言われたと述べているほか、今月二日には地元民を集めて、バンハーン党首の推す候補が当選しなければ、県の開発ファンドをカットすると言ったとも証言している。
しかしそれでも「地域のリーダーたちが『自分の選んだ候補に投票する』と伝えると、バンハーン党首は非常に驚いた様子だった」とアヌロン氏は伝えている。この背景として、もともとスパンブリ県はバンハーン氏の影響力が絶大とされているが、上院議員選挙で同氏があまりに口出しするため、多くの人が同党首を信用しなくなっていることもあると解説している新聞報道もある。
また、今回の選挙で最多票を獲得したプリディ・チャルンシラパ氏は「バンハーン氏は自分が推す候補が当選圏内に入らなかったことから、同氏が違反したと知事などに訴えさせたのだ」と息巻くとともに、バンハーン氏の選挙違反行為が収録してあるビデオテープを選挙違反の証拠として選挙管理委員会に提出したと発表した。
このような指摘に対して、バンハーン氏は、選挙違反の疑いを全面的に否定。「私が力を貸していたなら落選するわけがない」というのが同党首の言い分とのこと。
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