総 合

タイ  「コンドーム」生産基地に

海外大手メーカー、相次ぐ進出計画


 英字紙「ネーション」(3月3日付)によると、マレーシアに製造拠点を置いていた大手コンドーム・メーカーが、製造工場をタイ国内に移設し始めているという。マレーシアは現在、世界最大のコンドーム生産地であるが、タイがマレーシアを五年以内に抜き、世界最大の生産地の座に躍り出るとの声が業界内で高まっている。

 マレーシア政府は、コンドームの製造原料ラテックスを分泌するゴムの木を減産する方針を打ち出し、これと相俟ってタイ政府はゴムの木の栽培倍増計画を発表した。これを受け、世界五大コンドーム・メーカーのうち四社が、二―三年以内にタイ国内に製造拠点の移設を計画。タイ全体のコンドームの生産能力は、現時点でおよそ十七億個となっているが、これらの大手メーカーの参入により、先五年で二十五億個、もしくは三十億個(世界需要の約三〇%)まで飛躍すると、タイ・ニッポン・ラバー・インダストリー社のアモン代表取締役は予測している。

 タイ国内で生産されるコンドームの九五%は、日本やヨーロッパへの輸出に当てられているが、特に品質面や技術面での支障はなく、安全面での評価も高いことから、タイ製コンドームが世界市場を制覇する日も、意外とはやく訪れるかもしれない。


[BANGKOK SHUHO]