バレンタインデイ
高架鉄道車内で結婚式
バーンラック区役所がイベント企画
今月十四日のバレンタインデイ、バンコク都内では三千六百三十二組のカップルが入籍した。タイでは婚姻届の提出先が居住地に限定されないため、この日は毎年縁起の良い地名の区役所に届け出が集中する。タイ語で「愛の郷」を意味するバーンラック区役所では、都内で最も多い九百九十八組が入籍。また「正直の郷」を意味するバーンスー地区も人気を集め、区役所には百三十五組が入籍に訪れた。
バーンラック区役所では昨年のバレンタインデイも千百五十八組のカップルが入籍している。今年は記念すべき西暦二〇〇〇年に当たるため、千二百組の入籍が見込まれていたが実際はこれを下回る結果となった。同区役所では毎年バレンタインデイに建物を飾り付けて記念品を用意しており、今年も午前三時に一番乗りしたカップルがオリエンタルホテル一泊を獲得したほか、入籍者には抽選で海外旅行や家電製品などが贈られた。
また同区役所は今年の目玉として、昨年十二月に開通した高架鉄道を利用した車内結婚式を企画。提携先のナライホテルの宿泊、タイ式の結婚衣装やメイクアップを含むパッケージを格安の五千九百バーツで提供した。当初、国王陛下の年齢と同じ数の七十二組の受け付けを予定していたが、申し込みは五十二組にとどまった。当日は出席者を乗せた電車が縁起が良いとされた午前六時四十九分にチョンノンシー駅を出発。タクシン橋駅までの区間を往復した後ナライホテルに会場を移し、ピチット・ラッタクン都知事も参列して結婚式が行われた。
タイの若者の間でバレンタインデイは、贈り物の交換や挨拶の機会となっている。贈り物は花やぬいぐるみなどさまざま。男性から女性へ贈る場合も、女性から男性へ贈る場合もあるほか、同性の友人や家族も対象となる。また正月のように「バレンタインおめでとう」と挨拶を交わす人も少なくない。
ラチャパット大学ドゥシット校ではバレンタインデイにちなみ、若者の性意識に関するアンケート調査を実施した。その結果、回答を寄せた十四歳から二十五歳までの千四十八人のうち、六四%が「バレンタインデイに関心がない」とする一方で、二一%が「この日は恋人と性交渉を持ちたい」と回答。また五七%の回答者が婚前交渉を「当然のこと」と見なし、女性に限っても、恋愛関係にあれば三〇%が「ためらわず」、四三%が「求められたら」、交渉を持つと述べていた。
保健省伝染病管理局によれば、エイズ感染者は全体として減少傾向にあるものの、若年層における感染率は増加しているという。バレンタインデイ前の週末に当たる十二日と十三日には、高架鉄道の駅でエイズ予防団体の提供によるコンドームが無料で配布された。
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