臓器売買疑惑の医師 免許停止・剥奪処分に
警視庁 「刑事罰の可能性も」
サムットプラカン県内にあるワチラプラカン病院で、不適切な臓器の移植が行われていたとの疑惑で、タイ国医務評議会は、倫理規定にもとる行為があったとして、同病院の医師など五人の医師を免許停止・剥奪処分とすることが確実となった。警視庁の担当者によれば、今後の調査によっては、医師たちは刑事罰を受ける可能性もあるという。
この問題の医師の中には、ラマティボディ病院付属医学校の教授シロート・カンチャナパンチャポン医師が含まれている。同評議会では、臓器移植規定の草案作成にも携わったこの高名な医師は、臓器提供者の遺族に現金を支払った病院の院長として、医師の倫理に反したことが明白であると指摘しており、同医師も免許剥奪という処分を受ける見通しだ。 また、この問題は、同病院の院長を務めたスキット・チャムパナガーン医師の訴えにより、評議会が調査を行うことになったが、スキット医師も、同医師が院長時代にも不適切な臓器移植が行われていたとの理由で、医師免許一年停止の処分を受ける見通しだ。
このほか、同病院の役員である医師やシロート医師の臓器移植チームのメンバー計三人が、三か月から一年の医師免許停止処分を受けることになりそうだ。
医務評議会の報告によれば、同病院は二例の腎臓移植について、提供者を捜し、これにかかった費用を、移植を受ける人に支払わせていたことが明らかになっている。また、この二人には、臓器提供者の脳死認定費用も支払わせていたという。同報告は、このような行為は、臓器移植の斡旋業とも言えるもので、これで利益を得ている病院は、医療機関にあるまじきものと指摘している。医務評議会は、コン・タパランシー保健相(与党・国家開発党党首)を議長として開かれる来月の会議で、これら医師に対する処分を正式に決定する予定だ。
また、警視庁のダルン・ソティパン長官補によれば、警察は、同病院の臓器移植について、昨年三月に複数の医師から提出された訴えや臓器提供者の遺族の証言などを詳しく検討する方針だ。このため、移植に関与した医師が刑事罰を受ける可能性も否定できない。
この病院の臓器移植については、警察は、利益を目的とした臓器の売買があったのか、また、臓器移植を可能にするため、提供者の死期を早めたことがなかったか、などについても調査するものと予想される。
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