総 合

キャンプ中の外国人殺害される

少数民族の少年2人を逮捕
チェンマイ県


 チェンマイ県の国立公園で今月四日未明、キャンプをしていた外国人カップルが猟銃と刃物を持った二人組の強盗に襲われ、男性が死亡、女性も重傷を負った。

 死亡したのはオーストラリア人のケルビン・ボークさん(二三)。同国人のガールフレンド、シェリ・マクファレンさん(二五)と共に、チェンマイ県ファン地区のドイアンカン国立公園内の川べりにテントを張り、キャンプを始めて二日目だった。二人はタイ人女性と結婚し同地区に住むシェリさんの兄を訪ねた後、野鳥を観察するため公園内に入った。二人がキャンプしていた場所は人気のない場所だった。

 ケルビンさんは強盗と格闘した末、猟銃で胸部を撃たれて死亡。シェリさんはレイプしようとする犯人に銃床で頭を殴られ、刃物で傷つけられながらもかろうじて逃げ、付近の公園管理事務所にたどり着き、職員に保護された。シェリさんによれば、逃げるとき猟銃で撃たれそうになったが、たまたま銃弾が発射されなかったり、それたりしたため助かったという。犯人は現場からカメラ二台と腕時計二個、現金六百バーツなどを奪って逃走した。

 警察は犯人逮捕に二万バーツの賞金を設け、村人の協力も要請して捜査。六日には、十八歳と十九歳の少数民族の少年二人を逮捕した。この二人は自白とシェリさんの証言から、犯人であることが確認されている。

 病院に収容されたシェリさんは傷は快方に向かっているものの、精神的ショックから立ち直っておらず、見舞いに訪れた警察高官婦人によれば、犯人に奪われたケルビンさんの贈り物だったネックレスを取り戻してくれるよう訴えていたという。

 タイ政府観光庁では今年、観光キャンペーン「アメージング・タイランド二〇〇〇」の一環として、タイの自然をアピールしたエコツーリズムを推進しているところ。観光庁を監督するパウィナ・ホンサクン国務相は五日、現地で被害者のシェリさんを慰問する一方、関連機関に対し、旅行者が指定された場所以外でキャンプしないよう監視を強化するよう通達した。ツーリストポリス高官は「今回の事件が地元の観光産業に悪影響を与えることは避けられない」と語っている。

 また八日にチェンマイ県ファン地方裁判所で行われたシェリさんの証言には、パウィナ・ホンサクン国務相とウィリアム・フィッシャー駐タイ・オーストラリア大使も列席。その後、北部の観光業者らとチェンマイ市内のホテルで会合している。


[BANGKOK SHUHO]