総 合

犯人全員射殺の正否

欧州連合が調査要求
ラチャブリ県病院占拠事件


 ミャンマー国境地帯から侵入したカレン族の武装グループがラチャブリ県の病院を占拠し、約二十二時間後に治安部隊によって、犯人十人全員が射殺された事件で、欧州連合(EU)の外交官から、治安部隊がどのような役割を果たしたのか調査するよう要請が出ている。これら外交官の代表、駐タイ・ポルトガル大使は、「治安部隊の作戦が具体的にどのようなものだったのか。犯人のカレン族の若者がどのように殺害されたのか。これらの点をはっきりさせる必要がある」と述べた。同大使は、「武装グループの行為は許されるものではない。タイ当局には、解決策を講ずる権限がある。しかし、その解決策が法に反したものであってはならないはずだ。犯人の何人かは降参したにもかかわらず、射殺されたとの報道もある。治安部隊突入は、実際にはどのようなものだったのか、はっきりさせる必要がある。不明瞭な点があれば、タイにとってもマイナスだ」と指摘した。

 関係筋によれば、犯人たちは全員頭部を撃ち抜かれて死んでいたという。また、降参した犯人を、治安部隊が、上着を脱がせて、ひざまずかせてから頭部を撃ったとの目撃証言もある。

 当局の措置については、人質が全員無事解放されたことから、国内では批判はほとんどないといってよいが、「殲滅作戦」だったのではないか、との疑問は否定できない。



[BANGKOK SHUHO]