経 済

地場商業銀行

利下げのタイミングを逃す


 不良債権の処理に追われる地場商業銀行は、豊富な資金力、斬新な経営ノウハウ、グローバルなネットワーク網や最先端技術など地商銀にない強力な武器を携え、海を渡ってきた外資系銀行との競争で常に一歩遅れをとるかたちとなっている。

 さらに、地商銀に追い討ちをかけ、戦況を不利にしている要因に、外銀と違い地商銀は中銀や政府からの規制や世論からの圧力を受けやすく、世論の声に敏感に対応せざるをえないため、市場メカニズムに応じた臨機応変な措置がとりにくいことがある。

その顕著な例が地商銀と外銀の利下げで、的確なタイミングで過剰な流動性を迅速に処理し終えた外銀とは対照的に、地商銀は利下げのタイミングを逸し、毎回二五ポイントずつの遅々たる利下げを行ったため、約五千億バーツにおよぶ余剰流動性に対する金利負担をかかえる羽目になってしまったことが挙げられる。さらに、世論からは金利の引き下げに対し、「地商銀は預金者の上にたっている」との批判まで受け、過剰になっている流動性処理のため一刻も早く金利を一%台にしておきたい地商銀だが、すぐに対処できそうもない。

 このような事態に対し、金融機関内では政府、中銀が資本を外国から早急に導入しようとするあまり、経済危機以前の対応とは打って変わり、国内金融機関への保護や育成を度外視し、外国資本を優遇しすぎた結果だとの声が多く、「外資優遇」や「売国行為」といった非難もあがっている。  



[BANGKOK SHUHO]