後追い自殺?成績不振?
女子高生とびおり自殺
Xジャパンのヒデに心酔
一月十八日朝バンコク都内で、十五歳の女子高校生がアパート八階の非常階段から飛び降りて自殺。この高校生が二年前に自殺した、日本の人気ロックバンド「Xジャパン」のギタリスト、ヒデの熱狂的なファンだったため、後追い自殺の可能性もあるとして大きく報道された。
自殺したのは、都内ディンデン地区の高校一年生ワチラポンさん。両親はサラブリ県に住んでおり、十七歳の姉と二人でアパートに暮らしていた。ワチラポンさんは以前より、ヒデを真似て髪を染めたり、ヒデの似顔絵をスケッチするなど、ヒデの音楽と個性に強く引かれていた。昨年五月にはバンコクで行われたヒデの追悼集会への参加を強く希望し、母親に止められたことがある。自殺の数日前サラブリ県の実家を訪れた際も、ヒデのテープやコンサートビデオを持参し、部屋にこもって終日、音楽を聞いていた。このため父親は「ヒデの後を追って自殺したに違いない」と語っている。
ディンデン警察署では、学校の成績が奮わなかったこと、度重なる遅刻を先生や父親からとがめられたことも自殺の原因ではないかと推測している。しかし自殺の前夜、電話で話した友人によれば、いつも通り陽気で悩んでいるようには感じられなかったという。また姉とは仲が良く、悩みごとがあった様子もなかった。実家の自室からは「私の家族は皆たいへん仲が良く、とても幸せ。特に姉と祖父母は大好き」と書かれたノートが見つかっている。
一月二十四日発売の「週刊ネーション」は、表紙に「死への誘い?」の題字とヒデの大きな顔写真を使い、七ページに渡ってこの事件を特集した。但し記事の内容は、日本ポップスを愛好する若者の紹介が中心となっている。
教育省と保健省精神衛生局は全国の学校教員に対し、生徒の精神衛生に留意するよう呼びかけた。カンチャナ・シラパアチャ副教育相は、地方の両親から離れバンコクで下宿生活する学生については特に注意が必要と表明。「本来は両親のいる自宅近くの学校に通うことが望ましい」と述べている。
ラジャパット大学ドゥシット校はこの事件について百六十二人の教員、四百五人の保護者、六百五十人の学生を対象にアンケート調査を実施した。その結果、「本人の精神的未熟さが原因」とする回答が約四〇%、「周囲の愛情が足りなかった」など外的な要因を挙げた回答が二三%を占めた。
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