UNCTAD 2月開催
ホスト国として期待高まる
シアトルのひび、修繕なるか
第十回国連貿易開発会議(UNCTAD)が二月十二日から十九日までの八日間、バンコクのシリキット・ナショナル・コンベンション・センターで開催される。
コブサック・チュティクル外務省経済局長は、昨年十一月のWTO(国際貿易機関)シアトル・ラウンドで意見が食い違った先進国と開発途上国が、このフォーラムでお互いの理解を深めることを期待している。コブサック氏は「シアトルでは、各国間で大きな立場の違いがあったことから、国際的な貿易関係にひびが入ってしまった。今回のUNCTADが、先進国と開発途上国の橋架けとなるよう働きかけたい」と述べた。
UNCTADは一九六四年に国連機関の一つとして設置された。開発途上国と先進国を合わせ百八十八カ国が加盟し、二グループの経済格差是正を目指し、貿易・開発面で協力する。加盟国の通商相たちによる会議は四年に一度開かれる。第一回UNCTADは一九六四年、スイスのジェネーブで開かれ、前回の第九回会議は南アフリカのミドランドであった。
タイはホスト国として、西暦二〇〇〇年から二〇〇四年までの間、UNCTAD理事国として任命される。タイ政府は理事国として、UNCTAD加盟国がこれから四年間に進めていく経済発展計画を提示するとともに、国際機関にタイをアピールする計画を進めている。この計画の最大の狙いは、タイの経済回復が本格的になってきたことを世界に知らせ、海外からの投資を呼び込むことにある。
また、貿易開発に関する会議がタイで頻繁に開かれることになるので、観光業を含むサービス業に七億から八億バーツもの間接的な利益がもたされると推測されている。
スパチャイ・パニッチャパック副首相兼商業相は、会議の焦点は「国際化を進めるうえで、先進国と途上国の両サイドに利益をもたらすにはどうするべきか」であると話す。スパチャイ氏はこの準備対策として、二つの計画書を制作するとしている。一つは「バンコク・コミュニクー」、もう一つはUNCTAD事務局が遂行する行動プランである。
「バンコク・コミュニクー」とは、世界各国が国際的な貿易、投資、そして金融的発展などの利益を得られる開発戦略に焦点を置いた計画書。そして二つ目の行動プランは、世界の安定した開発を推進するための、ガイドラインとなっている。
スリン・ピスワン外相は、「第十回UNCTADは、アセアン(東南アジア諸国連合)に加盟している十カ国が、コフィー・アナン第七代事務総長と席を並べる初めての会合となる」と述べた。外相はまた、二百以上の非政府組織(NGO)による合同会合もUNCTADと平行して開催される予定で、環境問題やヘルスケアなどの議題も取り込んで情報提供、意見交換することになっていると付け加えた。
UNCTADには、百九十カ国の首脳団およそ四千人が集まることになっている。コブサック経済局長は各国リーダーへの安全対策として、テロ行為を防止するための処置も整えていることを発表した。具体的には、六千人以上の警備隊員が国家安全保障会議から配備され、特に米国、イスラエル、そしてミャンマーのリーダーの警備を厳重にするよう指令が出ているという。さらに、開催地及び宿泊地近辺の道路などにも警備範囲を広げ、万全に備えている。
(チャットケーオ・ティアンケーオ記者)
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