ミャンマーの素顔


  雨雨雨

 ミャンマーの一番嫌な季節、七月と八月。雨も本格的になり、朝から晩まで雨、雨、雨。それも集中的に降るときが、一日に二〜三度あります。今年はそれに加えて、テンジャン(水祭り)前から本格的な雨が降っており、例年と比べても、雨量は二百%の模様です。この時期、自分自身をしっかり鼓舞しないとメゲてしまいます。その点、生まれたときから雨と親しんでいるミャンマーの人達は平気です。

 雨が降っているのに、傘も差さず悠然と歩いている姿を見ると、感動すら覚えます。大雨の中でサッカー・ゲームをやるのも、かなり激しく雨が降っているのに後ろに座っている乗客を一切気にしないで走り続ける薄情なタクシー運転手も、ここミャンマーでは普通の図です。彼らは気にしないでいいのですが、乗客になる私としましては困ります。前から来る雨を避けるのに必死で、座席がビショビショなのに気付かず、降りてから、ズボンがとんでもないことになっているのもしばしばです。

 ここで愚痴を一つ。

「あ〜あ、スーツ、ネクタイ姿で運転手付きの高級車に乗っていらっしゃる商社の人が羨ましいな〜あ」

 しかし、ある商社の人曰く、

「すること一杯のあなたが羨ましい」

 雨も乾季の照りつけも、そしてビジネスも中途半端がない国です。

 それはそうと、先日、ミャンマーに来た二人連れの日本人女性観光客に会いました。彼女らは、ある日本人に「ミャンマーの雨季は、たいしたことありません」と言われてきたそうです。ただでさえ、ミャンマーの情報が少ないのに、エエカゲンなこと言わんといてください。お願いしますよ。

マリーナ・レジデンス

 ホテル戦争の件、以前掲載しましたが、ミャンマーは今、サービス・アパート戦争になってきました。ローカルのアパートは対象として取り上げることが難しいほど、ひどいシロモノです。遠目の見かけは、きれいなアパートがどんどん増えていますが、近くに寄ると、これが新築アパートかというほど雑に造られています。

 階段回りは、赤い唾が一杯、照明器具はつけると盗られるので初めからついていないし、エレベーターは停電が多いので稼動していることが少なく、乗ったら乗ったで、わけのわからないミャンマー人の男性がエレベーターを動かしており、乗ってくる外人(私)の顔をジロジロ、さらにひどいのは、なぜ、新しいエレベーターをこんなに汚すのか、何とも言えない匂いを消さないのか、理解に苦しみます。部屋の中は推して知るべしです。

 その点、最近完成したサービス・アパートメント、マリーナ・レジデンスは、日本企業の大木建設、関電工、東京建物、三社合弁のナンバー・ワン・サービス・アパートです。ゴルフ仲間で仲が良いこともあり、身びいきかもしれませんが、まず綺麗さ、便利性、サービスの質、と私が生活していたホテルなどとは比較になりません。水がきれい、そのまま歯磨きができる、停電がない、キッチンが広い、冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、洗濯機、乾燥機、テレビ、ビデオが完備。日本人クラブも一階にある。ア〜ア、悔しい、こんなとこで生活している人達が。こんないいものできたのに、日系企業撤退中。これからなのに。

美山 花子




[BANGKOK SHUHO]