ミャンマーの素顔


  関西商人・美山大助の素顔 (1)

 美山大助の弟子の花子です。今回は、ミャンマーVSカンボジアをお休みして、読者の素朴な疑問に答えて、謎の男美山大助をレポートしたいと思います。

 レポートの前に読者の方に言っておきたいことが一つあります。弟子とはいえ、私は大助からは、書く方の手ほどきは一切受けてはおりません。何と言っても句読点を打てない(打たない?)師匠の手ほどきを受けると、私の文章がめちゃめちゃになってしまいますので、句読点打てない病が伝染しないように注意しています。通信簿では国語3(自称)の師匠ですが、本当のところはわかりません。私が文章を添削しようとすると、嫌な顔をするので、間違った文章も放置しております。

 さて、美山大助とは、そもそも何者なのか。けったいなお人です。神出鬼没で、さっきダウンタウンにいたはずが、なぜ今、町外れで別の商売の話をしているのか。また、ヤンゴンのほとんど全ての日本食レストランに出入りし、営業用なのか地なのか判別不可能な魅力的スマイルをお客さんや店の経営者の方に振りまいています。

 ヤンゴンでは、ちょっとした有名人なのは確かです。人脈と活動範囲の広さは、さすがに師匠です。一日のうち、少なくとも十時間くらいは外で過ごしているのではないか、と推測します。ただ、「一日中車で移動してるもんやから、耳垢が真っ黒やねん」などと、周りに自慢するのだけはやめてください。

 やたらに若く見える外見、仕事着としてはTシャツに短パン。どこの企業を訪問するときも、Tシャツがポロシャツに代わり、ズボンの丈が長くなるだけ。この格好で、どこでも出没します。全くもって怪しい人です。お人柄のほうは、「俺は商人やぞ」と威張っている割には、人が良く、結構、ご商売の方も割を食っているのではないか、と勘ぐっています。古き良き日本のおじさんです。義理人情を重んじるところ、面倒見がいいところや、案外繊細なところは、非常に愛すべきおっさんで、決して師匠の名に恥じません。

 勝手に私のペンネームを美山花子にしてしまったり、挙句の果てにバンコク週報には、(自分は関西商人のくせに)「関東芸人・美山花子」などと紹介し、今度刊行する予定のご自分の本『ミャンマーの素顔』に相撲取りも真っ青の花子のイラスト(似顔絵ではありません)を載せてくださったこと、などなど、恨みつらみは数々あります。

 それでもなぜ、美山大助は私たちを惹きつけるのか? なぜ美山ファミリーは大きくなっていくのか? 今のところ、美山ファミリーは、大助を筆頭に、小助、茶出美山、花子、と四名になっています。この四名は結束力もへったくれもなく、それぞれが勝手に仕事をして、勝手に原稿を書いています。われら三名は大助の言葉に踊らされていることを知りつつも、大助を少しでも助けるために、これらを書いているわけです。大助は、大きく人に助けられるという意味なのでしょう。ま、これも大助の人徳と言えるかも知れません。

「なめとんのか、俺は、お前らの助けなんかいらんで」という師匠の言葉が聞こえてきそうですが、いいじゃないの、みんながその気になっているんだから。全く得なご性分です。 でも、美山大助の一番の魅力は、常に満々とあふれるエネルギーです。これからも、ハチャメチャ文章を書き続けて頂きたいものです。多少、ミャンマーに対してシニカルなところは、私たちで是正していきますので。

美山 花子




[BANGKOK SHUHO]