ミャンマーの素顔


ミャンマーの素顔

〜関西商人による現地報告〜


 

ミャンマーの英語

 ミャンマーに関する色々な本を読んでいると、「旧イギリス植民地だから、英語が良く通じます」と書いてあります。しかし、実態はと言うと、確かにかなりの高年齢の高学歴の人は、流暢な英語をしゃべります。また、軍の高官などは、これまた流暢なクイーンズ・イングリッシュで、事業の話などはもっぱら英語で行われます。更には、日系の大企業などが雇っている従業員たちは、それなりに英語が話せます。だ・か・ら、ビジネス書などには、もっぱら英語が通じると書かれているのです。逆に一般の人々はと言うと、日本人と同レベルか、それ以下です。

 マンダレー大学英文科卒の採用応募者を面接したことがありましたが、「アー」とか「ウー」とかで、全く話になっていませんでした。勿論、ビルマ語は日本語と語順が大体同じこともあり、日本人と同じように文法から取っ組まなければならないのに、この国は文法の考えが、全くと言って良いほどありません。驚くなかれ、ビルマ語文法のキチッとした教科書すらないのです。更には、地方に行くと、家でしゃべるシャン語などの民族語、学校に行くとビルマ語と、小学校低学年から英語教育が始まります。加えて、試験は、日本以上の教科書丸暗記方式。では、英語が上手くなるはずもありません。もちろん、地方によってはビルマ語さえも通じないことがいっぱい。「英語が通じる」って、一体どこ見てるのやら。

お墓

 一般のミャンマー人は、お墓がありません。

 キリスト教徒、印僑、華僑や一部の金持ちを除いて、お墓を持っていないのです。まあ、ミャンマー人は名字も持っていないので、日本みたいに「××家ノ墓」なんて、建立できないのは当たり前ですが、西洋風の個人のお墓もありません。

ある日、ミャンマー人のお葬式に出かけた時のこと。斎場で、遺体の周りに花が沢山添えられており、お坊さんが念仏を唱えていました。日本でもお馴染みの形式で、供養がなされているので、安心していましたが。

 さて、遺体を焼く段になって、ゾロゾロと「焼却炉」に皆で歩いて行きました。さて、いよいよ火葬です。と思いきや、遺体が「焼却炉」に入ってしまうと、皆で帰り始めました。「?」。なんと、お骨を拾うという習慣がないのです。更には、焼いた遺体は、そのまま斎場に処理してもらうだけとの事。『遺骨は、このままホウキで掃いて、どこかにゴミと一緒に埋められてしまうのか!!』

ちなみに、ミャンマー人の家庭には大抵仏壇がありますが、位牌は置いてありません。まあ、先祖供養も二代までと言ったところでしょうか。ミャンマー人が口癖のように言う「年上を敬う」とは、生前のことだけ。つまり目の前だけなのでしょうね。

美山 大助




[BANGKOK SHUHO]