ミャンマーの素顔
〜関西商人による現地報告〜
停電
この国の見せる旅行者への顔と、長期滞在者への顔の違いの一つに停電があります。旅行者はホテルでの宿泊時、停電にあうことは基本的にありません。(但し一泊十ドル、二十ドルクラスのホテルは、これにあらず。停電を経験します。)旅行者にとっては、「町中が少し暗い印象があるな。」程度の印象で、実態はよくつかめません。というのは、レストランもお店も停電時には少しうるさいレギュレーターが大活躍をするからです。
私がホテル住まいを始めた理由の一つに、停電がなく、外から帰ってきたとき冷房の効いた部屋ですっきりしたいと思ったからです。なにせミャンマーの暑さを経験しないと、この気持ちは分かってもらえないと思います。また雨季の湿気も同様です。冷房が効かないと、ありとあらゆるものが、湿気でカビが生え、大変なことになるそうです。
長期滞在者は、寝泊まりするところと事務所を兼用される方が多く、一軒家を契約されます。この場合レギュレーターの有無をよく確かめないと、見かけは大変良い環境にみえて、実際にはサウナで仕事あるいは寝泊まりという、最悪の環境に一変しかねません。
ある人の紹介で、日本人好みの物件を拝見し、一年払いの家賃を真剣に検討していましたが、ちょっとの差で他の会社に契約されてしまいました。その後その会社の方とゴルフをする機会がありましたが、その人いわく「停電ばかりで最低です。」と。良かった・・・。
停電その二
カラオケ店の取材にお伺いした折、そこの女性経営者に必ず書いてくださいと頼まれました。「ヘビの生殺しですよ」と。「いったい何なんですか?」「カラオケ店を潰すの簡単ですよ。停電があればすぐですよ。この時期(雨季)は観光客も少なく、常連のお客様に喜んで頂くため努力していますが、たまたまお客が集中される日、時間を計ったように停電になるのです。もう少し待って下さい。すぐに停電は直りますからといって、かなり我慢してお待ちいただきますが、結局お客は帰られます。帰られた後、不思議とすぐ停電が直ります。だれかが操作しているのではと疑いたくなりますよ。一組、二組のお客様の時には停電しないのに、沢山お越しいただいた時に限って停電です。干上がりますよ。」とのこと。
緊急時のジェネレーターは、購入もリースも大変高く、経費を考えると手配するのは簡単ではないそうです。
また別の日本人経営のレストランのケースでは、あるミャンマー人経営者と偉い人とがケンカして、その腹いせに全ての関連施設の電気をストップさせ、その日本人を含めた関係のない人まで巻き込んでしまい、いつ再開するか分からないそうです。まるで子供の喧嘩です。
美山 大助
|