ミャンマーの素顔


ミャンマーの素顔

関西商人による現地報告


ヤンゴンの街路樹

 ガーデンシティ・ヤンゴン、噂通りのきれいな街です。道は広いし、街並みは整然としています。そして素晴らしいのは街路樹です。CHITAMAR(水という愛称)が生え揃っているウィザラ・ロードは圧巻です。早朝五時前後は車も少なく、歩道ではなく車道をジョギングや散歩している人が多く見受けられます(ついでに言いますと、こちらは歩道を歩く人が非常に少ない)。朝は特に涼しく、最高の環境です。街路樹の種類も多く、それも可憐な花を咲かせます。SEINBAN(火炎樹)は、こちらではダイヤモンドの愛称がある朱赤の木です。愛称と異なり、この赤い花(実)を食べると死ぬと、通訳が教えてくれました。

 さらにSAKUBAN(いからかずら)―ピンクの紙の花の愛称、MUWA―黄色の花を咲かせる木、PRU(紫檀の木)―黄色の花を咲かせ水祭りに大活躍する木、KOKOBE(白い花の木)、YOUZU(菩提樹)、BENABE(種が食べられる)、それに椰子の木、マンゴーの木、ガジュマルなど、挙げたらきりがありません。

 豊富な木、大きな湖、自然環境は申し分ありません。しかしながら、車の撒き散らす排煙と、ひっきりなしに鳴っているクラクション。せっかくの自然が台無しです…。

ヤンゴン大学への哀愁

 日本にいるときは、ヤンゴン大学のイメージとして、東京大学と同じレベルで、知的レベルが高く、そのうえ学生運動の盛んなところと理解していました。ところが、知的レベルについて、現地の学生に確認しますと、大きく違います。先ず、頭のいい順番では、一に医科大学、次に工科大学、コンピュター大学と続き、ヤンゴン大学は、学部にもよるが、試験の点数は六百満点で三百五十点でもOKだそうです。他にも、経済大学・歯科大学・獣医大学・陸軍大学・外国学院大学・教育大学・農業大学・芸術大学・通信大学・労働者大学と目白押しで、学生に聞いたところでは、ヤンゴン大学は中程という感じです。

 おもしろいことに、ヤンゴン大学を含む他の大学も、大学の授業料より塾の学費の方が高いと言うことです。例えば一ヶ月ヤンゴン大学は七十五チャットの学費で、塾は五百チャットから千チャットと約十倍の費用がかかります。当地での評判ですが、あの大学は、遊び友達を作るところで、勉強をしている学生は希だそうです。他の大学生のひがみも入っていると思いますが、今まで信じていたことが、ミャンマーに来て少しずつ少しずつ(ヤンゴン大学のことに限らず)崩れていくと感じます。

美山 大助




[BANGKOK SHUHO]