アジアの風に恋をして

留学生に聞く (前編)


 本紙に隔週で書いている「マリアの悠々日記」の筆者、高橋マリアさんに会う機会があった。マリアさんは、現在、国立シリナカリンウイロット大学の大学院の聴講生。現役留学生とまじめに〃お茶〃した報告です。

・あなたについて教えて下さい。

 東京の武蔵野で育った私は、アジア大学経済学部国際関係学科を卒業しました。第二地域言語は、タイ語を取りました。と言っても、受講生は私一人でした。タイ人と日本人の先生から四年間教わりました。某財団からの奨学金を得てタイの国立シリナカリンウイロット大学の三年次に学部編入=社会学部経済学科=。九八年三月二年半かかりましたが卒業できました。現在は、私費で同じ大学の大学院に週二日歴史学の聴講生として通っています。趣味は、十五歳の時からやっているジャズダンスです。現在もバンコク市内のダンススクールに通っています。

・タイとの関わりは?

 高校生の時、一年間ノルウェーでホームステイしました。インターナショナル・スクールでタイ人の友達ができました。タイと台湾は同じ国程度でしか認識のなかった私は、この時がアジアの目覚め興味を持ちはじめた時期かと思います。十七歳の時、「地球の歩き方」を一冊持ってタイへ遊びに行きました。妙に懐かしいホットする気持ちになれました。タイ料理も口に合う。が、英語が通じない国。タイ語がわからないもどかしさ。私は、タイについて勉強したくなり大学も帰国子女用に英語と小論文で受験できるアジア大学に決め思い通りに進むことができました。

・タイの魅力って何ですか?

 ゆったりした時間の流れ。(私は)気を長く持つことができるようになったと思います。日本人の友達からは、変わっているからB型と思われていますが、A型です。タイ語を大学で勉強した時、タイ人の先生から「タイ語はアジアのフランス語」と言われました。抑揚があり歌のように聞こえ耳に優しいでしょう。私は、高校生の時タイ人の学生との出会いから始まり、今もいい友達に巡り会えています。だから、いい印象のままこうしていられる訳です。私は、時々、前世はタイ人では、と思ったりします。肩の力が抜けて居心地がいい。但し、一つの事をやるにも疲れる国だと思いますよ。と言うのは、日本人(国)、ですと、遊びにしても仕事にしても一日に行動しようとすれば二、三件はコトを進めることができますよね。或いはしますよね。しかし、タイの場合だと、一日のタイムスケジュールが思うように進まない。例えば、ビザ申請するとすれば、このことだけで一日が終わってしまう…。(注、高橋さんは「マリアの悠々日記・八月二七日号」にタイ人の一面を以下のように書いている)。

 <最初は時間がもったいないと思っていらいらしたりしたけど、彼らにとってはこのだらだら感が快適なのだと思う。そこで私が日本式にテキパキしきっても、きっと彼らは居心地よく思わないだろう…。だらだらしたい時にはタイ人、日本人らしくアクティブにいきたい時は日本人の友達と出かければいいし、それも両方の面を見ることができてなかなか楽しい。>

 

 後編は、タイの嫌なところ、日タイ学生の違い、日本人駐在員への一言など本音のインタビューで迫ります(?)。乞う、ご期待!    

(OVTAタイ事務所所長)
開原 紘


[BANGKOK SHUHO]