アジアの風に恋をして
シルバーコンサルタント
「あなたの会社で、海外に勤務し ている方がおられますか?
海外では限られた人数で広範囲の 業務をこなさなければならず、一 寸誰かに助けにきてほしいという 状況になることがあると思いま す。その解決のため豊富な経験を もった〃シルバーコンサルタント 〃を派遣し、支援する制度があり ます」
「こんな時、この制度をご利用下 さい。
工場運営のために派遣された日本 人スタッフA氏が、工場設備の更 新に伴い設備管理マニュアルを作 成することになった。A氏にはそ の経験がなく困っている。シル バーコンサルタントを派遣しても らい、A氏にマニュアル作成方法 を教えてもらう」
以上は、OVTA(海外職業訓練協会=労働省所管)が行っている「シルバーコンサルタント事業」のリーフレットのキャッチ・コピーです。この事業の目的は、以下のように説明されています。
「海外に派遣され、現地従業員の指導にあたっている日本人従業員が、派遣先で指導上困難に遭遇した場合、OVTA登録シルバーコンサルタントがその困難解決を支援します。OVTAがコンサルタントを派遣元企業に紹介し、その派遣に関する費用の一部(注、渡航費、支度料、現地滞在費、旅行傷害保険料)を補助する制度が、海外企業内訓練シルバーコンサルタント事業です」
このシルバーコンサルタントの登録は、年齢が四五歳以上の個人で技術・技能等特定の指導可能な専門分野を有することが条件です。
当地タイ国には、既にこの事業を使って問題解決に処した日系事業所が数社あります。
その直面したコンサルタント要請例を記してみましょう。
その一)指導対象者(生産管理部長四四歳)は、工程計画・工程設計の専門家であるが、実操業指導上の経験・知識は充分でない。従って、実操業指導経験・知識の豊かなコンサルタントによるタイ人に対する実操業指導方法の教授を受ける必要がある。
その二)精密機械部品は、低コストで高品質であることが求められる。切削加工技術と共に品質管理等の生産体制の確立が必要である。工場を担当するA(工場長四九歳)は加工技術は有するが、生産管理に関してはほとんど経験が無いので生産性の向上がはかれない。
私は、今月の連休明けにチョンブリにある工業団地の日系企業を訪ねた。一トンピックアップのブレーキ製造の事業所でOVTAのシルバーコンサルタント事業を使っていた。製造部長氏(五七歳)は、生産設備、品質管理の方面で知識、経験不足ということでOVTAシルバーコンサルタント登録者の中からその方面の〃プロ〃に来てもらい四月余りアドバイスを受けた。
「(発注元の大手日系自動車会社から)検査合格の連絡がはいりホットしました」
シルバーコンサルタント氏(六一歳)共々笑顔のインタビュー報告を私は得た。OVTA事業に関心のある方は、ホームページをご覧になって下さい。今月からOVTA海外事務所(タイ、インドネシア、マレーシア、中国)の駐在員レポートもあります。ホームページ
http://www.ovta.or.jp/
(OVTAタイ事務所所長) 開原 紘
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