アジアの風に恋をして
観光立国
三月の中旬、女房と高校生の娘が来タイした。二泊三日のプーケットの旅は、楽しかった。日焼け止めを塗りたくった二人だった。が、南国の太陽は陽射しが強い。〃プーケット焼け〃の健康肌を残して日本へ帰って行った。
サムイ島や周辺の島々を観光スポットとするプーケットは、外国人観光客はもち論のことタイ人も一番行ってみたい所と位置付けているようだ。なんといっても、青い空に白い砂、コバルト色の海にそよぐヤシ樹林、おまけにシーフード、とくれば、人は誰でも開放的気分になれる。この世にパラダイスがあるとすれば、こうしたところなのだろう。
タイの政府観光庁(TAT)は、昨年タイを訪れた外国人観光客数を七七六万人と発表した。誘致目標数が七七〇万人。関係者はニンマリといったところだろう。この勢いで今年の目標の八三〇万人も〃いただき〃のようだ。なにせ、「アメイジングタイランド」のキャッチコピー。アン・アメイジングなタイランドの結果となっては、観光客の落とすドルや円やフランといった外貨もマイナス収入となり観光庁のおえらいさんのクビの一つや二つは飛ぶかも。とはいっても、〃マイペンライ・カントリー〃故、どうってことないのかもしれないが・・・。
外国人観光客がタイに増えているワケは、いくつかある。
通貨の下落、治安の良さ、観光施設の充実、これらは役所広報のモノ。本当のところは、インドネシアの政情不安による影響で、従来バリの海やジョクジャカルタのボロブドール遺跡を当てにしていた欧米系の観光客がタイへ流れてきているらしい。南部のリゾート地のプーケット・エリアで過ごすグループもあれば、北へ上がってチェンマイ周辺で林間気分を味わうツアー組みもある。かなりの押し合いへし合いがこうした観光先で見られるのも事実。私は、昨年後半にチェンマイに行ったが、フランス語やドイツ語を話す観光グループに多く出くわした。
タイ周辺国を見てみよう。タイのように海あり山あり川ありといった自然に恵まれしかも観光整備もよくされた国はあるだろうか。ないのである。それだけ、タイは観光立国としてゆるぎない〃大国〃といえるだろう。
景気低迷がまだまだ続く当地である。が、街中では高架鉄道橋の駅舎や昇り降りの橋げた作り、はたまた地下鉄工事までも入り交じりトンテンカンと元気がいい。いずれ、バンコクの高層街を「スカイトレイン」が走る。そして、景気回復頃にはバンコクに地下鉄が・・・。大都会バンコクの新交通時代の夜明けかもしれない。もち論、世界に冠たる交通渋滞の汚名は消えて(?)。観光客も便利な交通機関と評価するだろう。やはり、タイは〃アメイジングタイランド〃である。
(OVTAタイ事務所所長) 開原 紘
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