無職の父親、泣きやまぬ生後1ヶ月の我が子に死の折檻

母親は、子供の死体を捨てた後売春のお勤めに


 今月二十二日午前九時半、バンコク市内スティサーン警察パトロールカーのチーフであるタワチャイ警察大尉が、いつも通りに自分の管轄地域を巡回していたところ、ファイクワーン区の住民から「ソイ・ラープラオ四六の入口で赤ちゃんの死体を発見した」という通報を受けた。

 現場は、依然はカオ・ゲーン(総菜屋)の屋台が有ったが、今では屋台のトタン屋根の残骸が残り、周囲は草に覆われている寂しい場所であった。その奥に置かれた古い棚の上に男の赤ちゃんの死体は捨てられていた。死体は新生児用のガーゼ布で包まれ、その上から雨に濡れないよう防水加工した布で覆われていた。

 警察が布を取り除き赤ちゃんの死体を調べたところ、強く叩かれたことを証明する黄緑色のアザが体中に見られ、また腹部に極度の圧迫を受けたらしく舌が喉に詰まって窒息した形跡も見られた。その時のショックから出たらしい大量の便も布に付着していた。死後八〜十時間経過していると推察。警察はこの赤ちゃんの死因を撲殺と断定したが両親が誰なのかは分からなかった。

 噂を聞いて集まった大勢の住民は、口々に「犯人を早く捕まえろ!」と叫んだ。

 その後、死体発見現場から直ぐ近くのソイ・ラープラオ四四内のアパートに住むチョーティップさん(十六)が騒ぎを聞いて死体を見に来た。そして、「この赤ちゃんは、自分の部屋の近くに住んでいるモンコン(三〇)とサーイサモン(二四)夫婦の息子ノン・ネットちゃんに間違いありません。」と証言。警察が早速二人の部屋を調べに行ったところ、日常生活品は全て片づけられており、二人の姿は消えていた。

 チョーティップさんの話しによると、サーイサモーンはずっと生活のために売春を続けており、毎晩サナーム・ルアン(王宮広場)周辺を客を探して歩き回っているか、その側の運河沿いで客を引いているという。夫のモンコンは無職で、妻の後を追いかけて行っては妻が体を売って稼いだ金を巻き上げているらしい。部屋から逃げ去った二人は、恐らくサナーム・ルアンのマッカームの大木の下に身を隠しているのではないかと言うことであった。

 その後警察は、サナーム・ルアン脇にある「女神が手で絞る髪の毛の先から水が滴り落ちている」という水道局のシンボル像の下でグッタリと寝転がっているモンコンとサーイサモーンの二人を発見。

 警察が「夕べは何処に居たのか」と尋問したろころ、息子を殺した事を自供した。

 スティサン警察に連行した二人を取り調べた結果、モンコンは次のように供述した。

 「二十一日の夜八時頃部屋でのんびり寝ていると、突然生後一ヶ月と十三日の息子が大声で泣き出した。起こされた自分はサーイサモーンを呼び泣きやませようとしたが、丁度シャワーを浴びている最中だったので出て来なかった。息子の泣き声がうるさくてイライラしてきた自分は息子の頭を床に二〜三回叩きつけたが、余計ギャーギャー泣き出したため、もうヤー・バーを吸いたい気持ちを抑えきれなくなり、息子の腹を何度も強く踏んづけた。そこへ異変に気付いた妻が浴室から飛び出して来て、グッタリしている息子を急いで病院に連れていこうとしたが、既に死んでいる事が分かったので道端の屋台の残骸の裏に捨てた。その後部屋に戻り、慌てて荷物をまとめて飛び出し、サナムルアンまで行き、妻はいつものように体を売っていた。」

 警察は、二人を殺人と死体遺棄の容疑で逮捕。その後現場検証を行った際は、集まった野次馬達からこの両親の人間とは思えない愚行に対し激しい罵倒が飛び交ったという。



[BANGKOK SHUHO]

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