深夜のモーチット・バスターミナルで二十八才の女性が何者かに襲われる

薬を飲まされ意識を失った
〃空白の時間〃


 今月十一日午前八時、バンコク市内バーンスー警察に、ガンペンペット2通り、モーチット市場内にある観光バス会社「チャーン・ツアー」の駐車場で、女性が気絶して倒れているところを発見した、という通報が入った。

 警察が現場に駆け付けると、ピンクの長袖シャツにジーンズ姿の女性が半ば意識を失った状態で倒れていた。ジーンズの前ジッパーは降ろされ、衣服はボロボロに乱れていた。女性を取り囲むようにして野次馬が集まり、「たぶん薬を飲まされて意識が無くなったところをレイプされたのではないか・・・」と囁き合った。

 被害者の女性は、シーサケーット県出身のジェーンさん(二八/仮名)。

 警察は、倒れている女性に充分空気を吸わせる為、取り囲んでいる人々にその場から離れるよう指示し、その後ラーウィティー病院に運び治療を受けさせた。

 ジェーンさんを目撃した、チャーン・ツアー社のバス運転手ソムサックさん(三五)は、「バスターミナルに乗客を迎えに行くため、クルンテープ=コンケーン往復バスの運転席に乗り込んだ時、ガンペンペット2通りの脇から一人の女がフラフラと出てきたのが見えた。来ている服はボロボロに乱れていた。その女は私が乗っているバスに向かって歩いて来て、〃家に帰りたい・・・〃と呟きながらヨロヨロとバスに乗り込んできた。私がバスターミナルで切符を買って来るように勧めると、その女はバスから降りてそのまま地面に倒れてしまった。私はてっきり空腹で倒れたものと思い、水とパンを買ってきて彼女に渡そうとしたが、彼女は力尽きて何も食べる事が出来なかった。特に酒の臭いもしなかったので、たぶん薬を飲まされて意識が朦朧としたところを襲われたのではないかと思った」と証言した。

病院に運ばれる前に応急処置を受け、少し意識が戻ったジェーンさんは、「私はパタヤにあるパブで働いていました。そこを辞めて故郷のシーサケーットに戻る予定でした。パタヤを出発して十日の夜バンコクに着き、十一日の午前一時頃東北地方と北部へ向かうバスターミナルでバスが来るのを待っている間、チャーン・ツアー社事務所の隣にあるソムタムやラープを売る店で食事をしました。その時、三十才前後の男性グループから〃一緒に飲もうよ〃と話し掛けられ、私は彼らを信用して一緒に飲むことにしました。しばらくして意識が無くなり、駐車場で倒れているところを発見されるまでの間にいったい何が起こったのか全く覚えてないのです。意識が戻った時に、自分が身に付けていた金目の物が全て取られている事に気付きました。」と思い出せない空白の時間について証言した。

 警察は、病院で治療を受けているジェーンさんの快復を待ち、再度詳しく事情聴取を行い、同時にモーチット辺りのギャングを調べ上げ、犯人を探し出す意向である。


[BANGKOK SHUHO]

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