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川底から三〇〇年前に沈没した木製中国商船をほぼ完全な形で発見 宝くじの願掛けに村人が殺到 今月二十三日午前十時半、チュアン・リークパイ首相の出身地でもある、タイ南部のトラン県内を流れる、トラン川中流域にあたる場所ワーンラーンベーンで、昔中国人がタイに売るための物品を運んだと思われる船が発見された。 その古い船は、引き上げられた後一時的に村の公民館に保管されている、という情報を村人からキャッチした「デーリー・ニュース紙」の記者は早速取材のため現地に赴いた。 公民館に保管されている”噂の中国船”の周りには大勢の村人が集まっていた。ある人はピンク色の布を船の先端に結び付け、宝くじの祈願をしていた。 この船の第一発見者であるスントーンさん(二六)は、発見までのいきさつを次のように語った。「ワーンラーンベーンという場所は、トラン川の中でも水深が一番深く、私はそこに川魚を採りに出掛けました。魚を捜している途中、足が何かにぶつかったので、注意深く川の中を覗いて見ると、川底の泥の中に大きな船が沈んでいるのを発見したのです。急いで村長のヂュアンさんに知らせ、二〇人程の村人を集め、三時間程かけてその船を川底から引き上げ、その後公民館に一時的に保管しました。」 ヂュアンさんが船の大きさを計ったところ、長さは一〇・四七メートル、幅は一・一七メートルあったという。船はほぼ完璧な状態で残されており、一部の木の部分が破損されているだけだった。さらに詳しく調べたところ、この古い船は一本の木から造られたものであることも分り、恐らく専門の船大工が一本の大木をくり貫いて造ったもので、およそ三〇〇年前のものである事も分かった。発見された川の流域が水深も深く、また流れも激しい場所であるため、昔タイに物品を売るために海からトラン川に入り込んだ中国商人の乗った船がこの場所で事故に遭い沈没したものと想像される。既に、以前この辺りで、中国の皿や茶碗などが発見されていることも、その事実を真実に近いものにしている。 トラン県副県知事のチャラーム氏は、この船が発見された事を知らされると、直ぐにトラン県の教育事務局に連絡し、この船が何時頃何処で造られた物なのか改めて調べるよう指示した。また、この船の今後の保存場所に関しては、関係者と船が発見された村の人々、そして考古学専門家と相談の上決める方針であるという。 現在、この噂を聞きつけた近隣の住民が、四月一日に行われるの宝くじの発表を狙って、当選祈願に殺到しているという。
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