寺ジプシーの無職の男、乞食に利用する目的から?二才の男児を拉致


 今月二十一日午前九時半、ナコンパトム県警察に、市内で『ルンロート・エレクトリック』という電気製品販売店を営むアヌソーンさん(40)という男性から通報があり、今朝方、自分の店から二才になる息子のプラチャー(愛称/ノン・ディウ)が連れ出され、その後一人の男から「お前の息子を誘拐した」と言う電話が入った事を知らせた。

 警察が急いで店に行くと、アヌソーンさんが店の前でおろおろしながら待っていた。

 アヌソーンさんに詳しく事情を聞いたところ、「息子のノン・ディウを連れ出した犯人は、通称カオサーイと呼ばれる無職の男に間違いありません。彼は、あちこちのお寺のサーラー・ワット(寺院内の小屋)に移り住む、ジプシーのような生活をしている男で、近所でもよく知られていますが、本名は誰も知りません。

 今朝、店の中で従業員が準備のため忙しく働いている時、息子は一人で遊んでいました。その時、カオサーイが友人と一緒に店の中に入って来て、息子をさらって出て行ったので、気付いた従業員が慌てて後を追い掛けると、カオサーイは息子を抱えたまま、通り掛かったバスに乗り込んでしまったのです。カオサーイが息子を何処に連れていったのか分かりません。」と息子の安否を気遣いながら語った。

 警察がナコンパトムの市内を隈無く捜査した結果、ワット・プランガーム寺院の前で隠れているカオサーイを発見。しかし、ノン・ディウちゃんの姿は無かった。

 警察は、その場でカオサーイをナコンパトム警察に連行し、取り調べを行ったが、「なぜ、ノン・ディウちゃんを連れ出したのか?」との質問にも何も答えようとはせず、終止黙秘を通したという。

 警察は、とりあえずカオサーイを拘置したが、今回の事件は、特に身代金を要求して来てはいない事から、誘拐ではなく、ノン・ディウちゃんを拉致し、乞食の仕事に利用する事が目的の可能性が強いとして、一緒に犯行に及んだカオサーイの仲間を捜し出し、早急にノン・ディウちゃんを救出することに全力を尽くすとのことである。



[BANGKOK SHUHO]

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