合計二一〇万バーツの装飾品を身につけたリッチな警察官
同伴女性に騙され身ぐるみ剥がされる

ホテル従業員の機転で女は現行犯逮捕


 先月三十日午前十時、バンコク都内ワントンラーン警察は、シーワラー通りにある「タウン・イン・タウン」というホテルの従業員から窃盗犯を捕まえたので逮捕してほしい、という通報を受けた。

 警察が現場に駆けつけると、事件の起きた三〇七号室のベッドの上に、タオルを腰に巻いただけの姿の男性が、意識が朦朧とした状態で横たわっていた。

 被害者の男性の名前はチャックリーさん(五〇)。警察准尉という役職を持つ身であった。

 ホテルの従業員に窃盗犯として捕まえられた女性は、バンコク出身のナワラット(二七)。ナワラットが盗んだと思われる証拠物件は全て揃えられていた。

 チャックリーさんは、警察からの事情徴収に対し次のように語った。

 「昨夜、ラチャダーピセーク通りにある〃スパーク〃というディスコで遊んでいると、一人の女が声を掛けてきた。しばらく話しをした後、私も彼女が気に入ったのでタウン・イン・タウン・ホテルにお粥を食べに行くことになった。食後は、それからの楽しい時間を期待して三〇七号室にチェック・インした。二人とも着替えてタオルだけの姿になり、ビールを注文したが、女性が睡眠薬をビールに入れた事には全く気付かなかった。私はビールを飲むと直ぐに眠くなり、そのまま意識を失ってしまった。」

 その後ナワラットは、チャックリーさんの意識が無くなったことを確かめると、金のフレームに入った仏陀のお守りが十九体付いた重さ十九バーツの純金のネックレスとダイヤモンドの指輪(総計一七〇万バーツ相当)、ダイヤモンド入りローレックスの腕時計(四〇万バーツ相当)、そして現金九万バーツを抜き取り部屋を出たという。

 しかし、廊下を歩いているナワラットの行動に不審なものを感じたホテルの従業員が引き留めたところ、ナワラットが隠し持っていた盗品を発見、直ぐに警察に通報した。

 警察はナワラットをワントンラーン警察に連行し取り調べを行った。 ナワラットは、「盗みを犯したのは今回が初めてです。二人の子供の授業料を払うお金がないので思い余ってやってしまいました。」と供述した。

しかし、警察はナワラットの供述が信頼出来るものではないと判断、犯行の裏にギャングが関係している可能性が強いと見て、他にもナワラットに騙された被害者が居たら、ワントンラーン警察まで面通しに来てほしい、と呼びかけた。



[BANGKOK SHUHO]

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