韓国籍の妻、 タウンハウスの自宅で何者かに殺害される

タイ人夫の昔の恋人が嫉妬に狂った果ての犯行か・・・


 今月十一日夕方五時半、バンコク都内ウドムスック警察は、プラウェート区スアン・ララナー住宅街にある三階建てタウンハウスで殺人事件が起きた、との通報を受けた。

 警察が現場に駆け付けると、タウンハウスの一階の部屋に韓国籍の女性ヤン・ミー・キムさん(三一)が黄色いパジャマ姿のまま床に倒れて死亡していた。黒いガムテープで首を何重にも巻かれ、頭部は何か硬い物で強く叩かれて陥没しており、死後約十時間経過していると推定された。

 三階の寝室を調べたところ、数ヶ所に血痕が見られ、体重計が目茶目茶に壊され大量の血が付着していることから頭部を叩いた凶器と断定。さらに、鳥の形をしたクリスタルの置物も壊されていたが、その他の物には異常な点は見られなかった。階段には三階の部屋から二階まで死体を引き摺り降ろしたと思われる血痕が残されていた。

警察は、被害者の夫でバングナーにあるドイツ系エンジニアリング会社の営業を担当しているタイ人のウォラウィットさん(三三)を事情聴取した。ウォラウィットさんは、「妻のヤンとは三年前の二五三九年に韓国で知り合い結婚しました。今夕帰宅して家に入ると、愛妻が二階の階段の踊り場の手すりからロープで首を吊られて死んでいるのを発見しました。驚いた私は、先ずロープを解いてから妻の冷たくなった身体を一階に抱いて運び、それから近所の人に助けを求めるために外に飛び出したところ、ちょうどパトロール中のウドムスック警察のバイクが通りかかったので妻が殺された事を伝えると、直ぐにウドムスック警察に連絡してくれ、警察が死体を検査しに来たのです」と証言した。

しかし、警察はウォラウィットさんの証言と態度に不信な点が見られたため、一様署に連行し、あらためて取り調べを行った。その結果、事件前日の十日、以前外国で知り合い一時期深い関係にあったティックというタイ人の女性が、ウォラウィットさんの母親の家に電話してきて、ウォラウィットさんの連絡先を聞いていた事が判明した。そして、その後二人はあるレストランで会う約束を交わし、ウォラウィットさんは約束の場所に妻のヤンさんも同伴しティックに紹介した。三人の食事が終った後、ティックは「財布を盗まれたため家に帰るお金がないので、今夜はウォラウィットさんの家に泊めてもらえないか」と頼んできたという。ウォラウィットさんは、久しぶりに再会したティックの頼みを無下に断る事も出来なかったので、その夜は自宅の一部屋を提供することにした。

 翌朝、「ありがとうございました」とだけ書かれたメモを残し、ティックの姿は消えていたという。 その後、ウォラウィットさんが仕事に出掛ける時には、ヤンさんはいつも通り門のところまで見送りに出た という。

犯人の真相は現在のところまだ特定はされていない。しかし、警察はヤンさんが気に入って大切にしていたクリスタルの鳥の置物が壊されている事などから、ティックが嫉妬からヤンさんを殺害した可能性が強いと見ており、早急にティックの行方を捜し、取り調べを行うとのことである。


[BANGKOK SHUHO]

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