外国人の乞食は〃違法ではない〃?

スリウォン通りで乞食をしているイギリス人に対し、警察がコメント


 今月9日午後1時、バンコク市内バーンラック警察の特捜班は、スリウォン通り、ソイ・タンタワンにある「レットサトーン・アパートメント」305号室に住むイギリス人の男性、A.V.マイケルさん(71)が乞食をしているという通報を受け、捜査に赴いた。

 警察が部屋に行くと、マイケルさんは留守で、ドアには鍵がかけられていたため、管理人のマニポーンさん(39)に事情徴収を行った。

 マニポーンさんの話によると、今朝10時頃からマイケルさんは外出しているという。今年の7月からこの部屋を1ヵ月5000バーツで借りており、ビールと酒はよく飲むが、家賃は滞納することなく毎月きちんと支払われているようだ。しかし、時々、酒を飲みすぎて激しい腹痛を起こし、近くのラートシン病院に運ばれた事があるという。9月の中旬位から酒の量が減ったようで、その頃から乞食をやるようになった。次回の家賃支払いは、10月15日の予定だ。

 警察がマイケルさんの帰宅を待っていると、マイケルさんは午後2時10分、部屋に戻って来た。手には、パンが2個だけ入ったビニール袋をぶら下げていた。警察がパスポートの提示を求めると、素直に差し出した。パスポートの有効期限は1998年12月31日となっていた。そこで、警察が「何か助けて欲しい事はないか」と尋ねると、マイケルさんは「今のところ何も無い。香港に居る息子からの送金を待っているところだ」と答えた。

 警察が、とりあえず部屋の中を調べたところ、洋服が2着あるのみで、他には日常品と呼べるような物は何も置かれていなかった。

 マスコミの「マイケルさんが乞食をやっている事実は違法かどうか」の質問に対し、警察は、「他人に迷惑をかけない限りは違法とはみなさないであろう」と答えた。



[BANGKOK SHUHO]

| HOME | バックナンバー | 購読のご案内 |