兄の借金と自分の結婚費用を稼ぐために金行強盗を計画。店を襲う〃ラッキー・タイム〃を占い師に相談し 決行したが、あえなく逮捕


 今月2日午後12時、バンコク市内パホンヨーティン警察に、パホンヨーティン通りのカセート三差路交差点近くにある金行『シースワン』という店が強盗に襲われた、という通報が入った。

 しかし警察が駆けつけた時には、犯人の男は既に何人かの“善良な市民”によって取り押さえられていたので、そのまま男を署に連行し取り調べを行った。

 男はチャイヤプーン県出身のソムチャーイ(21)。

所持品は、ヘルメットと黒い手袋、偽物のピストル、そして店から盗んだ重さ一バーツの純金のネックレスが17本(合計金額8万バーツ)だった。

 被害に遭った店の主人チャイワットさんは、まだドキドキと興奮冷めやらぬ様子で次のように語った。「その日、昼前までは私が店に出てショーケースの中側に座っていました。妻は店の裏側で自分の仕事をしていました。その時突然入口のドアが開き、ヘルメットを被りアーミージャケットを着た男が店内に入って来ました。男は黒い手袋をはめた手にピストルを持っていたので、ビックリした私は自分が座っていた椅子を男に向けて投げ付け、店の裏側に逃げました。男はピストルを持って追いかけてきましたが、一度も発砲しませんでした。その後男は店に戻ると金のネックレスを鷲掴みに盗み出しました。男の持っているピストルに疑問を抱いた私は、男を押えつけようと殴りかかったところ、男は片手に金のネックレスを掴んだまま、もう一方の手で私を殴り返してきたのです。その後、男が店の外に逃げ出した時、たまたま通りかかったカセサート大学の学生数人と近所の人達が助け合って男を取り押さえ、ボコボコに殴り付けました。そこへ通報を受けた警察が駆けつけ逮捕してくれたのです。」

 警察の取り調べに対しソムチャーイは、次のように語った。以前は、サムットプラカーン県プラプラデーンにある工場で働いていたが、色々問題があったので退社した。しかし、兄の借金が2万バーツあり、またスラタニー県に居る恋人と結婚するために6万バーツが必要だったので、金策のために金行を襲い金を盗むことを考えたという。今月の一日、バスに乗ってこの交差点を通りかかった時、この辺りの店に余り客が入っていない事に気付き、その時から強盗計画を綿密に立てた。先ず、マーブンクロン・センターに行って1,000バーツの偽物のピストルを購入。その後サパーンクワーイでヘルメットを購入した。当日午前11時頃、カセサート大学付近にある占い師に相談し、店を襲う“ラッキー・タイム”を聞き、金行側の店でビールを飲みながら“時間”が来るのを待ち、自らを勇気づけた。占い師に指示された時間になると、店の前にある電話ボックスに入り電話をかける振りをしながら店の様子を伺った。店に誰も客が入っていないことを確認したソムチャーイはヘルメットを被り、店のドアを開けたという。



[BANGKOK SHUHO]

| HOME | バックナンバー | 購読のご案内 |