金貸し老女 惨殺
覚醒剤中毒者の犯行か
今月四日正午、ナコンナヨック郡で殺人事件が起きたとの通報が入った。
事件の現場になったのは、村から約二キロ程離れた松林の中に建つ一軒屋で、周囲を塀で囲まれた二階建ての豪邸であった。
その家の二階寝室で、女家主であるチェオさん(七七)が血まみれになって床に倒れて死んでいた。死体は左耳上と右腿数ヶ所を鋭利な刃物で切られており、体中には強く殴られたと思われる打撲の痕が見られた。さらに首には絞められた痕が残されていた。
死体状況から見て、死後八時間は経過していると推察。
部屋の中は、荒らされた形跡があり、ドアと窓は無理矢理こじ開けられていた。部屋のあちこちには犯人の物と思われる指紋が残され、さらに浴室には血痕の付着した鋸が落ちていた。
第一発見者であるチェオさんの娘(五四)は、次のように語った。
「母は郡の中の金持ちの一人で、金貸しを営んでいました。母は精神障害のある息子と二人でこの家に住んでいました。事件の起きた日の午後母を訪ねたところ、既に死亡している母を発見したのです」。
警察は、近くの村に住む覚醒剤中毒の若者がチェオさんを殺害した可能性が強いと推察。
犯人は、鋸を使ってドアをこじ開け部屋に侵入。金品の保管場所を聞き出そうとしたが、チャオさんが言わなかったため、カッとなった犯人は殴る蹴るなど暴力を加え、さらに持っていた鋸で体のあちこちを切り付けて脅した。しかし、チェオさんがそれでもかたくなに口を閉じたままだったため、首を絞めて殺し、その後、部屋の中を物色、金目の物を盗んで逃亡したものと見ている。
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