有名実業家 射殺

プロの殺し屋か   助手席の娘は無事


 今月二日午前七時三〇分、タイ南部ヤラー県で射殺事件が起きたとの通報があった。

警察が現場に駆けつけると、トヨタ・ピックアップの運転席の窓ガラスが粉々に割れており、運転席に座っていた同県出身のポンラワットさん(五九)が、九ミリメートルのピストルで右顔面横を撃たれ死亡していた。弾は左頬に貫通していた。

 助手席では、娘のジラパンちゃん(一二)が、突然起こった悲劇にパニック状態になり、泣きじゃくっていた。

 ポンラワットさんは同県でも指折りの実業家で、幾つもの事業を営み、PTTガソリン・スタンドも経営していた。

 事件当時、ポンラワットさんは、いつものように子どもを学校まで送りに行く途中だったが、三台のバイクに分乗した五人組が家を出た後からつけて来ていることには気づいてなかった。交差点で信号待ちの間、二人乗りのバイクが車の運転席側に近づいて止まったかと思うと、後部座席の男が、ジャケットからピストルを取り出し、ポンラワットさんの頭部目がけて発砲。銃弾は右側顔面に命中、即死した。隣りに座っていた娘のジラパンちゃんは無事だった。その後犯人たちはバイクで逃げ去ったとのことである。

 警察は、銃弾が一発で命中していることから、借金の返済から逃げるためにプロの殺し屋を雇いポンラワットさんを殺害した可能性が大きいとしている。

 ポンラワットさんは何人もの債務者を抱えており、その中の誰かが借金の返済を迫られた挙げ句に計画した犯行かと思われる。

 また、取り引き上のトラブルか、女性問題の可能性も考えられるため、さらに詳しく調査を進め犯人の割り出しを急ぐとしている。


[BANGKOK SHUHO]