クィティアオ屋が大盤振る舞い
ソバを無料提供

十杯で100バーツ進呈


   タイラット紙は、お客に無料でソバを食べさせ、おまけに現金をくれる気前の良いクィティアオ・ヌア(牛肉ソバ)の店がバーンプラマー郡にあるという情報をキャッチ、早速取材に赴いた。

 店には二枚の看板が掛けられており、一枚には『今日一日無料でクィティアオを召し上がれ――国民に愛されるタイ・カントリースタイルの牛肉ソバ』。もう一枚の看板には、『十杯食べ切った方には一〇〇バーツ進呈します』と書かれていた。

 その日も何百人もの客が押し掛け長蛇の列。店には二十卓のテーブルと椅子が並べられ、既に満席状態。無料のソバをぜひ食べようと大勢の客が並んでいた。

 店主は十人の従業員を使ってサービスに大忙し。 この店のオーナー・タワットさん(四四)は、クィティアオ・ヌア屋を営んで十六年。妻と二人で二台の屋台でソバを売っている。

 タワットさんは、次のように語った。

 「今までお世話になったお客様への感謝の気持ちから、皆さんに無料でソバを食べてもらっています。初めの頃は市場に店を出していました。その店は父の代からの店で四十年間商売していましたが、父が亡くなった後、私が引き継ぎ、十六年経ちます。初めの頃は一皿五〇サタンで現在は五バーツで売っています。この値段は今後も守り続けて行きたいと思っています。バーンプラマー郡の殆どの人々がうちのソバを食べた事があり、お陰様で有名になり、家族の生活も良くなりました。昨今のタイ経済の落ち込みを元気づける気持ちと、国王陛下の七十二才のお誕生日をお祝いする意味も含めて、お世話になっているお客様にお返しをしたいのです」。

 その日無料で配るソバ用に、一万個のルークチーン(肉団子)、生の牛肉と柔らかく煮込んだ牛肉を合わせて四〇キロ、さらにクィティアオの麺を八〇キロ、ビーフンを大袋で二十五袋用意した。朝八時から午後四時までの間に配り切るという。他にも十杯平らげた客に渡す一〇〇バーツ用に現金二万バーツが用意された。

 タワットさんは、この無料クィティアオを毎年恒例の行事にしたい意向で、ローイクラトンの日に行いたいとの事である。

 朝から夕方までの間に、一〇〇バーツを獲得した客は一七八人、その額は一七八〇〇バーツに達した。

 無料ソバを食べに来た客は口々に「ご馳走してくれて有り難う」とお礼を言って帰って行った。

 客の一人で建設現場で働くアムヌアイさんは、十杯のソバを食べ終え一〇〇バーツを受け取ると、タワットさんに向けて「この店がもっともっと繁栄しますように!」と言い残して立ち去った。


[BANGKOK SHUHO]