元亭主を二挺拳銃で撃ち殺す
合計14発を発砲
異常な嫉妬から身を守るため,
射撃特訓1ヶ月
今月十五日、パトゥムタニ県プラトゥナム・チュラロンコン警察に、プリチャー住宅地で人が撃たれて死亡したとの通報が入った。
警察が現場に駆けつけると、二階建て家屋の一階リビングルームでうつぶせに倒れて死亡している男性を発見。男性はジーンズに白い薄手のジャンパーという姿で、左胸部に三発、右肩に四発、右耳と左耳にそれぞれ一発ずつ、そして後頭部に一発の三十八口径と二十二口径のピストルの銃弾を受けていた。
死亡したのはチャンチャーイさん(二七)。部屋の中は争った形跡が見られ、滅茶苦茶に荒らされていた。また、死体近くには、大型の斧が一本落ちていた。
チャンチャーイさんを撃ち殺した犯人は、どこにも逃げずに、リビングルームのソファに座り警察が来るのを待っていた。
犯人の女性はスルター(二九)、その家の家主であり、賃貸アパートの経営者でもある。犯行に使われたと思われる二挺のピストルはスルターの手元に置かれていた。
スルターは泣きながら次のように犯行を自供した。
「私はパトゥムタニ県のランジット大学前にある学生寮を経営しています。チャンチャーイと結婚して二才の子供が一人いますが、夫とは既に別れています。離婚の原因は、チャンチャーイが仕事もせず、また異常なほど嫉妬深いことに耐えられなかったからです。別れた後、チャンチャーイは他の家に移り、私は自分の持ち家であるこの家に子供と一緒に住んでいます。チャンチャーイはこれまでもしばしば家に来ては、『怒らないでくれよ…。もう一度やり直そうよ…』などと執拗に復縁を迫ってきました。しかし、私の気持ちが変わらない事が分かると、今度は怒って怒鳴り出すためいつも言い争いが絶えませんでした。事件の前にも、チャンチャーイは家の中に入って来て私と言い争い、『他の男をこの家に連れ込んでいるんだろう?!』と怒鳴りまくり、私のことを強く突き飛ばしたのです。私が床に倒れると彼は斧を持ち出したので、頭に血が上った私は二階の部屋から二挺のピストルを持ち出し、彼に向けて次々と発砲しました。その後、自分で警察に通報したのです」。
警察はピストル二挺を押収し、スルターを殺人の容疑で逮捕した。
スルターは、二ヶ月前にもチャンチャーイから『殺す』と脅され、警察に被害届を出していた。
スルターは護身用にピストルを二挺購入し、ラムイントラー通りの射撃練習場で一ヶ月間射撃の特訓を受けていたという。
事件前夜、スルターの親しい女友達が家に泊まりに来たことがチャンチャーイの耳に入り、男を泊めたと誤解、嫉妬に狂い、斧持参で家に押しかけたということだ。
スルターは二挺のピストルを使いチャンチャーイに向け合計十四発を発砲。
警察は泊まりに来たという女友達にも事情聴取を行ない、さらに詳しく調べる。
一方、殺人容疑で逮捕されたスルターの親戚からは、一八〇万バーツの保釈金で身柄釈放願いが出されている。
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