オランウータンの“マイク”ダウン
食欲減退、自力歩行も困難
重度の便秘?もしくは過度の性生活が原因か?
ロッブリー動物園の人気者であるオランウータンのマイクが数日前から食欲が減退し、檻の中でもだるそうにゴロゴロしてばかりいるため、二番目の若妻マリをもらい性生活に励みすぎたせいではないかと心配した同動物園ウィラット園長は、マイクをチュラロンコン大学の獣医学部で検査を受けさせることにした。
一日午後一時、ウィラット園長と職員はマイクを連れて、同大学獣医学部の外科病棟を訪れレントゲン検査を受けることになった。その日のマイクは自力で歩くことも困難で、職員に担がれるようにして検査室に入り、ベッドにも抱きかかえられて寝かせてもらうほど衰弱していたため、すぐに点滴を打つ用意をした。職員がバナナやリンゴを食べさせようと口に入れても受け付けなかった。その後体を冷やすために体を濡れタオルで拭いてからレントゲン室に入った。
ウィラット園長は、インタビューに応じ、マイクの症状について次のように語った。
「マイクの食欲がなくなりだしたのは五〜六日前からです。九月三十日のレントゲン検査の結果、大腸に便がいっぱい詰まっていることが分かったので、すぐに浣腸をして五〇〇グラムほどの便を出しました。しかし、一向に良くならないので再度レントゲンを撮ることにしたのです。一日の朝も好物の栄養ドリンクを飲ませましたが、ちょっと口をつけただけでした。そこで職員がお粥を作って食べさせようとしましたが、やはり二口三口しか食べませんでした。医者からは、これ以上何も食べないと体が衰弱するばかりなので点滴を打つ必要があると言われました」。
マイクのレントゲンを取り終えた獣医のスウィット医師は、次のように語った。
「九月三十日にマイクの血液を検査しましたが、特に異常は見つかりませんでした。大腸に溜まった大量の便を浣腸で出しましたが全部は出せませんでした。便が出ないと腹部にガスが溜まり、食欲が減退します。その結果衰弱したものと思われます。今後詰まっている便がすっかり出てしまえば食欲も戻り、徐々に体力も回復するでしょう。もし、それでも良くならない場合は再度レントゲンを撮る必要があります。便は、長い間腸内に留まっていると水分が吸収されて硬くなり、排便が困難になります。そして、ガスで腹部が膨張し熱も出ます。レントゲン検査の結果、左側大腸には便がなく、右側だけに便が詰まっているため腹痛も起きていると思われます。これから便を軟化して出やすくする薬を飲ませ、早く全部出してしまうようにします。他の内臓器官、例えば心臓、腎臓、肝臓などは全く正常ですが、血糖値が低めでした」
「マイクが元気がないのは二番目の妻マリのせいではないか?」との質問に対し、スウィット獣医は、「それは一因ではあってもメインの原因ではないでしょう。もしそれが原因ならば、マリの方も病気になっているでしょう。一つ原因として考えられることは、見物人から風邪が感染し、同時に水分不足から便秘になり体調を崩したのではないかということです。消化機能が回復すれば、一日〜二日で元の元気な体に戻るでしょう」と、語った。。
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