窃盗と銃器不法所持で実母が息子を訴える

背後に遺産相続争い


同じ日に違う容疑で、違う警察署に2回出頭

八月三十一日午前、ティラパンさん(三三)と妻(三一)、弁護士でありティラパンさんの叔父にあたるピシットさん(四六)の三人がバンコク都内バーンイーカン警察に出頭した。七月十七日にティラパンさんの実母であるガンチャナーさんが、息子とピシットさんの妹二人の計三人を、一二〇〇万バーツ相当の金金品をガンチャナーさん宅から盗んだとして警察に届け出たからだ。。

 ピシットさんの妹二人は既に警察に出頭し、保証金を払って自宅に帰されていた。

 今回ティラパンさんら三人は、スラタニー県の五〇〇万バーツの相当の土地証明書を保証金として持参し出頭した。

 実の母親から窃盗の容疑で訴えられたティラパンさんは次のように釈明した。

 「私は長男で、妹が二人、弟が一人います。父はタリンチャン区に広大な土地を持っていましたが、十年前、住宅地建設プロジェクトのために八〇〇〇万バーツで売りました。その際、母が勝手に六〇〇〇万バーツを取ってしまい、それ以来夫婦仲が悪くなり、喧嘩が絶えない状態でした。その後、道路建設のため国道局に土地を一二〇〇万バーツで売りましたが、その時も母は父のサインを真似て、その金を手に入れたのです。六年前、母と妹弟達三人はオーストラリアに移住し、音信不通になっていました。

 五月三十一日に父親が心臓病で急死、私は父の供養のために出家しようとスラタニーに行きました。そこで父の遺産管理を任されている、弁護士で叔父にあたるピシットさんに会い、父の遺言によって、遺産五億バーツは長男である私一人が相続する事になると聞かされたのです。

 八月始め、母が私を窃盗の容疑で警察に訴えていた事を知りました。私は母に連絡を取り、九月始めに話し合うことになったのですが、その二日後に警察がスラタニーの自宅に来ました。たまたま私は不在で、警察からの呼び出し状が届いたため警察に出頭した次第です。どうして母がこんな事をするのか分かりません。母に会って直接話し合いたいです」。

 三十一日夜、今度はナコンパトム県ナコンチャイシー警察がティラパンさんを銃器不法所持の容疑で呼び出した。七月二十六日、ガンチャナーさんが、「ティラパンさんがM一六型の銃弾とタイ製の散弾銃をナコンチャイシーの自宅に隠し持っている」として訴えたためである。このためティラパンさんは再び保証金を持って警察に出頭したとのことである。


[BANGKOK SHUHO]