58才事業家宅に深夜3人組の強盗
被害は500万バーツ以上
被害者はショックで気絶
今月二十日午前七時、バンコク郊外にあるバンチャン警察に、都内ブンクム区ラムイントラー通り、ソーイ・ラムイントラー六八にあるセンアルン住宅地の家が強盗に襲われた、との通報が入った。
事件の起きた家は木造二階建て。家の前には、『ターヴォン・モーター』の看板があり、車のモーターの交換と売買をする会社となっており、同時に全ての車種を対象にした金貸し業も行われていたという。しかし、現在は『営業中止』の看板も掛けられていた。
家主は、ターヴォンさん(五八)。業界では〃パー・ペット(ダイヤモンド親爺)〃と呼ばれ有名な存在だという。ターヴォンさんは事件のショックで倒れ、シンペート病院に運ばれた。
警察が家の中を調べた結果、裏のドアが無理矢理こじ開けられた形跡があり、一階にあるターヴォンさんの寝室は物色されかなり荒らされていた。仕事机の中も全て開けられていた。
警察は部屋の中からゴム手袋の片方とガムテープ一巻、そして木綿の布きれを発見。
家中の電話線はすべて切断され、ターヴォンさんの寝室にあった金庫も持ち去られていた。
使用人のイヤオリァンさん(三八)は、警察からの事情聴取に対し次のように証言した。
「一階の自室で寝ていたところ、夜中の二時頃家の裏の方でガタガタいう音が聞こえ、目が覚めました。外は大雨でした。そして突然三人の男が部屋に入って来たのです。その内の一人が〃静かにしろ!〃と脅し、別な男が私の口をガムテープで塞ぎました。そして残りの男が私の両手足を電気コードで縛り上げたのです。それから首に掛けていた重さ五〇サタンの純金のネックレスを取り上げた後、ターヴォンさんの甥のノッパラット君(一二)とスチャート君(八)、そしてチャリン君(五)が寝ている部屋に行きました」。
甥達の部屋に侵入した三人組は、再び「静かにしろ!」と脅した後、ノッパラット君とスチャート君の口を布切れで塞ぎ、チャリン君を連れだしターヴォンさんの部屋に案内させた。
そしてチャリン君にドアをノックさせ、ターヴォンさんがドアを開けたところを部屋に侵入、持っていた手錠をターヴォンさんの両手に掛けて手出しができないようにしてから、布切れで目と口を塞いだ。
男達は、ターヴォンさんの首から重さ十バーツの純金のチェーンと純金のフレームに入ったお守り三体を奪い取った。その後、金庫を運び出し逃げ去ったという。
犯行時、三人組は暗闇の中で終始懐中電灯を使って行動、さらに犯人は全員スパンブリ県特有の方言を使っていたという。又、逃げ去る前に、手錠を解く鍵を置いて行ったという。
犯人が逃げ去った後、ターヴォンさんは甥達の助けで手錠を解いてもらったが、ショックから気絶してしまった。
盗難に遭ったのは、金庫に保管されていた現金四〇万バーツ、土地所有証明書、賞を獲得した由緒あるお守りが十体以上、合計五〇〇万バーツ以上相当の被害に及ぶという。
警察は、犯人は車を質に入れに来た際にターヴォンさんのお守りを見た客の中にいるか、もしくは、最近取引上のトラブルが多く起こっていたことから、恨みによる犯行の可能性も強いとの見方もある。
ターヴォンさんがデポジットに関してかなり厳しい条件を出していたことから、それを恨んでいる人もかなりいたと言われ、時には自宅に脅迫電話がかかってくることもあったという。実際、事件の起きる二日前にも、ターヴォンさんは警察に脅迫電話の件で被害届を出しに行ったばかりだった。
警察は、ここ二〜三ヶ月の間に、バンチャン、ミンブリ、ラプラオ、ブンクム地区で夜中に強盗事件が多発していることから、今回の事件も同一犯による可能性が強いとし、ターヴォンさんの身近に犯人を導いた共犯者がいるとは考えにくいとしている。地域内の警察が協力して犯人逮捕に全力を尽くす方針だ。
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