犬の不眠を心配し、
深夜のエアコン修理中に
漏電による感電死
犬と生活を共にするブリーダー
今月一日、カンチャナブリー県タームアン警察に、クンラタナウッド財団のラジオセンターから、トゥントーン村の番地の無い一軒家で漏電による事故で家主の息子が死亡した、との連絡が入った。
警察が現場に出向くと、広大な敷地内に建つコンクリート造りの平屋では、何匹もの外国産の犬がまさにその家が犬小屋であるかのように飼われていた。
家の中のキャビネットには、二十数個のトロフィーが所狭しと飾られ、いずれも外国犬のコンテストで優勝したものばかりであった。
警察が家の周囲を調べると、エアコンのコンプレッサー脇に一人の男性が倒れて死亡していた。
死亡したのは、タームアン出身のアコムさん(二九)。アコムさんの死体は、左半身の顔から腕にかけて真っ黒焦げに焼けており骨が露出している状態だった。死体の側には、ドライバーが一個落ちていた。コンプレッサーの蓋は開いたままだった。
警察は、死体を検死に送り、死因が漏電によるものかどうか詳しく調べることにした。
タームアン郡では指折りの資産家であり、タームアン市場の中で飲料水を売る「プアン・ボーリカーン」という名の店のオーナーでもあるアコムさんの父親チャムニアンさん(通称:シア・ニアン/五〇)は、愛息を亡くした悲しみに打ちひしがれながら次のように語った。
「アコムはまだ独身でした。ブリーダーとしてコンテストと販売のために外国犬を自宅で飼育していました。現在血統書付きのプードル犬を十匹以上飼っています。これまで二十個以上の優勝カップを獲得し、賞金総額は数十万バーツに及びます。この品種の犬を飼うには一日中エアコンを付けっぱなしにして部屋を常に涼しい状態にしておかないとなりません。息子は犬と寝起きを共にしていましたので、私と妻は毎朝彼にお弁当を届けに来ていました。事故当日も、朝息子を訪ねた時に、コンプレッサーの横で倒れて既に死んでいる息子を発見したのです」
警察は、夜中に急にエアコンが効かなくなったことに気付いたアコムさんが、そのままでは犬たちが眠れなくなると心配し、自分でコンプレッサーの修理をしようとしたところ漏電により感電死したものではないかと見ている。
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