見上げれば、自転車を漕ぐ女性のミニスカが風でヒラリ…
エッチ系広告に大迷惑の“Amazing Thailand”
通りかかったある人が、バンコクの町中で見かけた一つの看板について、「街頭看板としてふさわしくない」としてタイラット紙に連絡してきた。
問題の看板はパホンヨーティン通りのラープラオ五叉路に建っているショップハウスの上に掲げられていた。大きさは五×七メートル。看板には、外国人風の顔立ちの女性が自転車に乗って走っている後ろ姿が描かれている。女性の髪は軽やかなショートカット、赤いタンクトップに花柄のミニスカートという服装で裸足で自転車を漕いでいる。露出した白い肩と背中を見せながら左肩越しに振り向いたその顔は、楽しそうな表情でペロッと舌を出している。自転車は森の中の白い道を走り、力を込めてペダルを踏むその女性が腰をクイッと上げた拍子に、風でスカートが思い切りめくり上がり、白いパンティーとそこからはみ出たお尻が丸見え、というエロティックな構図の絵に仕上げられている。看板の下部には「Frivolous Lola」という文字が書かれている。
そして、その看板の下に掛けられたもう一枚のピンク色の看板には、「愛に関係ないが、観光客を助けます(By ウット観光警察官)」とタイの諺をもじった言葉が書かれ、タイ政府観光局のマークとAmazing Thailandのシンボルも描かれている。さらにその下には「全国民で観光客をお迎えします」と書かれている。
その後、同様のエッチ看板が、ピングラーオ=ナコンチャイシー通りにあるパーター・デパート・ピングラーオ支店の向かい側にも発見された。サイズは二〇×一五メートルと巨大。看板の裏側には、やはりタイ政府観光局の広告で、「すり鉢でソムタムを叩いて(クローク)三十年、しかし外国人を騙した(コーク)事はありません。(By オートーコー市場でソムタムを売るチェオおばさん)」と書かれている。
マスコミは、エッチ看板の前を何度も通りかかったことがあるというマノーさん(二五)にインタビューしたところ、「この広告を作った人が、見る人に何を伝えようとしているのか良く分かりません。今年はタイ政府が観光促進年として打ち出していると思いますが、外国からはタイが売春婦の国というイメージが強いのに、何でまたこのような絵を考え出したのか理解出来ません」と、この看板の絵と観光局の広告を同一の物と見た感想が返ってきた。
また、タイ観光局のサーアティット広報部長は、「このような下品な看板がT・A・Tの広告の真上や裏側に掲げられているなんて全く知りませんでした。このような看板の掛け方はおかしいので、すぐに広告責任者であるリオ・バーネット社にクレームを出すつもりです。」と憤りを露わに語った。
リオ・バーネット社のカスタマー・サービス・マネージャーであるジュンティカーさんは、「今回、T・A・Tの仕事を受けて、バンコク全体で二十一ヶ所、色々な表現方法でスローガンを掲げています。例えば、タクシーやトゥクトゥクの運転手、ソムタム売りのおばさん、観光ポリスなど、どんな職業の人でも観光客を手助けするというイメージを出しました。看板を掛ける場所は、無料で受けてもらいました。」と驚きを隠せない様子で語った。
マスコミが看板塔の下にある電話番号にかけてみたところ、タイ・プラシットサイテックという会社にかかった。電話に出た女性に問題の看板について問い合わせてみると、看板に関する責任は社にあるが、その看板に関する詳しい情報については口を閉ざした。
その後もマスコミが何度も連絡を試みたが、そのエッチ系広告が何の商品の宣伝なのか、どこの会社の広告なのかは教えてもらえなかった。
同日、マスコミは観光警察官にウットという名の人物が居るかどうか捜したところ、警察大将にその名の人物が見つかった。しかし、その観光局のスローガンの名前は自分とは関係無いとし、看板も見たことが無いというコメントが返ってきた。
|