もう一つの〃アメージング・タイランド〃 不景気の影響で、世界中から

性転換手術希望者が続々と来タイ

経費も安く、技術も高度と人気上昇中

 都内ピヤウェート病院広報部は、今月九日夜、ドンムアン空港に到着したJAL便に乗っていたアメリカ人男性十人全てが、同病院での性転換手術を受ける目的で来タイしたことを発表した。

 彼らは一晩休憩。翌十日午前十一時頃、担当医師チームは、彼らが手術を受けられる状態かどうか調べるために、一人一人の身体を詳しく検査した。検査を受けている間も、彼らはいたって元気で、楽しそうに手術への期待を語り合っていた。

 担当医は、今月十一日に彼らの夢を実現させる手術を行う予定であると発表。

 マスコミはピヤウェート病院の理事の一人であるブン医師にインタビューを行った。ブン医師は、「外国からもタイ国内からも、多くの人々がこの病院に性転換の手術を受けに来ていますが、今回は特別なケースで、アメリカの病院から直接連絡が入り、十人の患者を送るので、当病院で色々と手配して欲しいと依頼して来たのです。何故このような事態になったかというと、世界的な経済不況のために、タイで性転換の手術を受ける方が費用も大分安くなると見て、タイに来ているものと思われます」と語った。

 また、同病院の理事長、チャワリット医師は、「タイで性転換の手術を受けることが、オカマ達の間で人気が上がっている傾向にあります。手術費は外国と較べたら、およそ二分の一の費用で出来るでしょう。さらに、アメリカでは医師達がこの手の手術を余りやりたがりません。なぜならば、患者が手術の結果について満足出来ない場合、病院を訴える事が法的にも可能だからです。そのため、病院は信頼のおける他国の病院に患者を送ります。タイも受け入れ国の一つです。まあ、この現象は、タイにとっても外資を導入できるので、経済回復に貢献することになるのではないでしょうか。しかし、私としては、安い費用で違法に手術を行っている一部の医師達についてとても心配しています。なぜならば、万一の場合、命に係わる危険性もともなうからです。そのために、政府や医師協会にも協力をお願いしたいのです」と語った。

 今回、性転換の手術を受けるために来タイした十人の中でもトップスター格であるミスター・モニカ(三〇)は、「最初の頃は女性のようにお化粧をするのが大好きで、学校を卒業した後はサンフランシスコのアメリカ銀行でマネージャーの秘書として勤めました。あちこち旅行した後、仲間から〃タイには良い医師が何人か居る。費用も他と較べて安い〃という情報が入り、五年前にタイで性転換手術をする決意をしました。手術後は、特に他の病気への併発もなく、上手くいったのですが、一つだけ問題が起きたのです。乳房の土台が硬くなってしまったのです。私が医師からの指示通りにマッサージを根気よく続けなかったのが原因だと思います。そのため、もう一度この病院に来る必要性が出てきたのです。アメリカでの手術の費用はタイでの三倍近くかかります」と性転換までの経緯を語った。

 現在、ピヤウェート病院のみならず、他の私立病院においても費用の違いは多少あるものの、外国と比較するとかなり安い費用で性転換の手術を受けることが出来るという。

 又、大切なことは、タイの医師の技術が秀でており、世界的にも認められているということである。


[BANGKOK SHUHO]