七十四才の尼僧の蚊帳の中に男が侵入
抵抗した尼僧に包丁で斬り付けられ男は重傷
かみ合わぬ二人の証言
今月二十四日午後十時、ロッブリー県ワット・チャード寺院に属するラビアッブ尼(七四)は、ナコンサワン県タークリー郡タークリー・パッタナー通りで屋台の宝くじ売りをしている女性ムアイさん(六二)と共に屋台前でそれぞれの蚊帳を吊り眠っていた。
その時突然一人の男がラビアッブ尼の蚊帳の中に入って来て、体をあちこち触り出した。異常な雰囲気を感じてハッと目が覚めたラビアッブ尼は、激しく抵抗し「助けてぇ〜!」と大声で叫んだ。しかし、男は必死で抵抗を続ける尼僧をなおも強く押さえつけ体中を触りまくった。
危うく〃最後のところ〃まで来た時、ラビアッブ尼は近くに置いてあった出刃包丁を手に取り、男の顔と身体目掛けて何度も斬り付けた。
おびただしい出血で、男はようやく尼僧の身体から離れ、近くの軍人銀行方面に逃げ去った。
通報を受けたタークリー警察が現場に駆け付けると、出刃包丁を片手にしたラビアッブ尼がショックと恐怖からガタガタ震えていた。
警察はラビアッブ尼に事情聴取を行うと同時に、現場近くの氷屋に隠れていた男を逮捕した。
男は氷屋で働く職人、ウドン(三一)。
逮捕当時、ウドンは泥酔しており、顔と体中に十カ所以上の切り傷が見られた。左腕の傷は骨まで達する重傷だったため、急いでタークリー病院に運ばれた。
病院で治療を受けたウドンを、取り調べするためタークリー署に連行。
ウドンは、「ラビアッブ尼の蚊帳に侵入したことは事実ですが、レイプするつもりなど全く有りませんでした。ただ友達のことについて聞こうとしただけです」と無実を強調した。
それに対しラビアッブ尼は、「ウドンは私の蚊帳に入ってくるなり抱きついてきて、私が抵抗すると腹部を蹴飛ばしました。私は怖くなり、包丁で斬り付けたのです」とウドンの供述に反論した。
警察は取り敢えず二人の供述を記録。その後、これ以上騒ぎを大きくしたくないと言う二人の意見を認め、そのまま家に帰したとのことである。
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