若者に人気の噴射式ライター(アイ・トウア・フー)の販売を税関局が禁止
危険性が高いため、密輸入元を全国一斉に取り調べ開始
今月十七日朝、税関局ルアンサック調査部長は、都内プラナコーン区サパーンレック市場とクロントン市場で売られているガスライターを、不正に輸入されたもので、さらに危険性の高い商品として市場から回収するよう部下達に指示を下した。
この捜査の結果、問題のライターを売っているチャンチャイさん(五〇)の店では、最近その問題性がニュースで発表された製品より大きい物も含まれていた。
税関局ではチャンチャイさんが扱っている商品の全てを没収。また、税金を払わずに不正に輸入した容疑で逮捕した。
ルアンサック部長は、マスコミに対し次のように発表した。
「このライターがニュースで報道された後、ソムチャイヌック国税局長は、全ての製品を回収するよう命令した。さらに国内各県で、それが国外から流れて来たものなのか、或いは国内で製造されたものなのかを調べている。もし、国外から密輸入されたものだとしたら、どこの国境から入ったものなのかを調べる。これまでは、ライター関係は大抵北部国境から入って来ることが多かった」
ソー・コー・ボー(消費者保護委員会)のアヌワット会長は、「現在、若者の間で流行している危険性の高いガスライターの問題点を詳しく記事に書いてくれたタイラット紙にお礼を述べたい。このような記事が消費者の目となり耳となっていることに感謝している。」と語った。
その記事とは今月十七日にタイラット紙に掲載されたものだ。 同時にソー・コー・ボーも職員をクロントン市場に送り、問題のライターを証拠品として買ってくるよう指示した。今後この問題は今月二十五日の委員会で検討することになっている。
しかし、職員が市場を調査した結果、今までこのライターを売っていた全ての店から商品の姿が消えていたということだ。
このライターがなぜ危険度が高いかというと、着火した時の火力が強く、ミニチュアの爆弾にも似て、鉄を切ることも出来るからだという。 ソー・コー・ボー・の職員が市場に調べに行った際も、発見されれば逮捕されることが分かっているので、誰も協力する者は居なかったという。
そこで、ソー・コー・ボーは、タイラット紙に協力を求め、問題のライターを証拠品として探しているので、持っている人が居たらぜひ譲ってもらいたい、と読者に呼びかけた。
どんな商品でも、危険性があるかどうか決定するためには検討段階があり、一般的には工業省科学サービス局にて検査して判断する。その結果を待つ間、ソー・コー・ボーは法律に従い一時的に販売を禁止するよう指示を出すことが出来る。
文部省のソムサック副大臣は、このライターに関し税関局と大蔵省とでミーティングをしなければならないとし、全ての輸入される商品は安全性が保証されたものであることが必要で、社会に与える影響を考え、単に国の収入に繋がるだけのものであってはならないとしている。 例えば、以前大流行した〃タマゴッチ〃では、子供達が夢中になり過ぎて勉強に集中できなくなり、親が困って文部省に助けを求めるという事も起こった。その時は、文部省から学校内へのタマゴッチ持ち込みを禁止するよう指示を下した。 今回のガスライターに関しても、子供達が何気なく使用しているため、この危険なライターをおもちゃにしないよう注意策を学校側で打ち出すこととなった。
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このガスライターは、一般に喫煙者が使用している五バーツのライターとは異なり、一個の価格が一〇〇から三〇〇バーツと高く、持っていると「カッコイイ」ことから若者達の間で流行の兆しを見せ始めている。着火時にはかなり強い炎が吹き出す。形はプロパンガスのタンクを小さくしたような型をしており、長さは二.五インチ、幅は一インチ。ボディはガラス製で数種類の色が有る。一〇CCのガスが入り、ガスを入れる穴が空いている。頭部にはスパーク状に炎が吹き出る装置が付いている。ガスの出る穴は家庭用ガスコンロと同じく、小さい穴が円を描いて空いている。ガス圧は高く、ボディには中国製のラベルが貼られている。また、英語で書かれた注意書きには、「玩具ではないので、子供の側には置かないように。」と書かれている。着火すると、フーッという音を発し、炎が吹き出るようになっている。価格の一〇〇から三〇〇バーツというのは交渉次第で決まるとのことだ。
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タイラット紙の記者が試しに着火してみると、高さ三インチ前後の炎が継続的に吹き出し、一番炎が高くなった時にはグリーンブルー色になる。
記者は、このライターの危険性を目の当たりに体験したとのことである。
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