美貌の〃バツいち〃女性に言い寄り続け、
無視された四十男

至近距離からピストルを発砲、 女性は即死


今月八日午後四時、スパンブリー県バーンプラマー警察に、サッゲー・ヤーンムー寺院内でピストル殺人が起きた、との通報が入った。

 警察が事件現場に駆け付けると、寺院内の土産物屋の前に大勢の人垣ができていた。中には僧侶の姿も見られた。人垣の中央を見ると、一人の女性が血まみれで倒れて死亡していた。被害者の女性はプライワンさん(三五)。スパンブリー県出身。左胸を撃った弾は心臓の真ん中に命中し即死だった。

 最初の調べで、容疑者は同県出身のヴィラ(四一)と断定。

 目撃者の証言によると、プライワンさんに会いに来たヴィラは、しばらく二人で話をしていたが、突然ピストルを取り出すとプライワンさんを撃ち殺し、走って寺から逃げ去ったとのことである。

 警察は連絡を取り合ってヴィラの逃げ先を捜しているが、まだ逮捕はされていない。

 次の段階の調べでは、ヴィラのプライワンさん殺害の動機が判明された。

プライワンさんは前夫と一年程前に別れ、子供が一人居る。美人で独り者になったプライワンさんには多くの男達が言い寄って来ていたという。妻と四人の子持ちのヴィラもその中の一人だった。ヴィラは、プライワンさんと親しくなりたいために、毎日口説き続けた。しかし、プライワンさんは妻子の居るヴィラの口説きには全く関心も持たず、無視していたという。ヴィラはそのことにショックを受け、不満を持っていた。そのうち、言い寄っていた男達の中の誰かが結婚を申込むつもりでいる、という噂を耳にしたヴィラは、プライワンさんがどの男を選ぶのか知りたくて知りたくて我慢が出来なくなった。

 事件前、プライワンさんは家を出て寺まで買い物に出掛けた。プライワンさんが寺の中にある姉の店に立ち寄っているという情報をキャッチしたヴィラは、プライワンさんを呼び出すと、執拗に問いただした。「他の男と結婚するんだって?」「そうよ、必ず再婚するわ。あなたの愛人になんてゼッタイになりませんから!あなたの奥さんや子供が可哀相でしょ。」

こんなやり取りがヴィラの心を逆撫でした。カッとなったヴィラは、ピストルを取り出すとプライワンさんの心臓に向けて発砲。プライワンさんは即死。発砲音に驚いた周りの人々や僧侶達が集まって来たことに気付いたヴィラはそのまま走り去った。


[BANGKOK SHUHO]