〃ソムタム〃が一人の男の運命を狂わせた
パパイヤを採ろうと木に登り誤って落下

その拍子に腰に着けたピストルが暴発、男は重体


   先月三十一日夜十時三十五分、チェンライ県ターン警察にターン病院から連絡が入り、ピストルで撃たれ負傷した患者が運び込まれたので調べに来てほしいと伝えた。

警察が病院に駆け付けると、パヤオ県出身の男性、チャムラットさん(三〇)が医師から応急処置を受けているところだった。チャムラットさんは、右太股部分を四発撃たれており、その内の一発が睾丸に命中し重傷を負っていた。

チャムラットさんは、激しい痛みから話をすることも出来ない状態だった。

医師はチャムラットさんが履いていた長ズボンをハサミで切断、看護婦が包帯で患部を静かに巻き終ると、人目を気にしてサロンで覆い隠した。

レントゲンを撮った結果、右太股は骨折していることが分かったため、設備の整っているチェンライ・プラ・チャーヌクロ病院にチャムラットさんを移した。

警察が調べたところによると、最初にチャムラットさんを病院に運んできたのは、妻と村長だったことが分かった。

事件は、チェンライ県ターン郡にあるチャムラットさんの自宅で起こった。

事件前の夕方、家に居たチャムラットさんは急にソムタムが食べたくなり、妻にソムタムの材料を用意するように言い置き、自分はマラッコー(パパイヤ)の実を調達するために庭に出た。しかし、パパイヤの実がなっている場所が木の上方だったため、チャムラットさんはズボンの腰にピストルを挟んで木に登りはじめた。そして、お目当てのパパイヤの実をもぎ取ろうと手をかけたが、上手く掴めなかったので、もう少し上まで昇って掴もうとした。その時突然パパイヤの実が頭上に落ちてきたので、チャムラットさんは慌てて両手でとらえようとして木から落下してしまった。そして、地面に落ちた瞬間、腰に挟んでいたピストルが暴発したものと推察される。

大きな発砲音に驚いた妻と親戚の者達が庭を見に行くと、パパイヤの木の下でチャムラットさんが苦しみもがいている所だった。履いていた黒いズボンが血だらけになっていたので、村長に連絡し、病院に運び込んだとのことである。

 ピストルは現場からは発見されず、誰かに盗まれたとの証言もあるが、警察はチャムラットさん本人からの事情聴取が取れていない事から、他の誰かに撃たれた可能性もあると見ている。

 実際に本人のピストルによる事故だったとしても、拳銃不法所持の疑いもあるため、本人の回復を待ち詳しく調べることとしている。


[BANGKOK SHUHO]